Jリーグで巻き起こる「外国人GKブーム」 日本人守護神の未来に影響を及ぼすのか?

日本においてGKとCBは手薄なポジション

 Jリーグが始まった頃、あるクラブが当時のオランダ代表GKエドウィン・ファン・デルサルの獲得を検討したという。ところが、「あんなGKが来たら、シュートが入らなくなって面白くなくなる」という意見があって、実現しなかったそうだ。

 時代は変わり、現在のJリーグは外国人GK獲得が流行している。

 その国のリーグで人材が薄いポジションは補強対象になりやすい。GKはFWに比べれば移籍金は安くすみそうだし、海外には無名でもかなりレベルの高いGKがけっこういる。失点を減らすには直接効くし、他の選手との連係面での心配もあまりなさそうだ。この先、外国人枠が緩和されていくと、ますます助っ人GKは増えていきそうである。

 日本ではGKとセンターバックが手薄なポジションになっている。欧州のトップリーグでプレーしているのはGK川島永嗣(メス)とDF吉田麻也(サウサンプトン)くらいというのが現状で、MFやFW、SBに比べると明らかに少ない。

 GKとCBは体格がモノをいうポジションだからだろう。体格に恵まれないGK、CBがダメというわけではなく、そういう一流選手もいるけれども、やはりプレーできるチームは限られてくる。

 ただでさえ層が薄いのに、外国人のGKがポジションを占めてしまったら日本人GKが育たなくなるとも言われる。一時的にはそうなるかもしれないが、それほど心配はないのではないか。

 

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