「何でこんなに集中してないんだ」 富山第一DF小森颯、窮地を救った“怒りのクリア”

1点リードの終盤、CKからシュートを打たれるもゴールライン上で間一髪クリア

 北信越の雄、富山第一(富山)は31日に第96回全国高校サッカー選手権大会の1回戦に臨み、J2徳島ヴォルティス加入内定の10番FW坪井清志郎のゴールで初出場の東海大熊本星翔(熊本)に1-0で勝利した。最後までリードを守り切って完封勝利を収めたなかで、チームを救ったのは左ウイングバックを務めたDF小森颯の“怒りのクリア”だった。

 富山第一は前半26分にゴール前での混戦から、こぼれ球を拾った坪井がDFとGKの間を抜く正確なシュートで自身の選手権初ゴールを決めて先制した。

 互角の攻防を続けるなかで、終盤には東海大熊本星翔の猛攻を食らう。最大のピンチは後半アディショナルタイムで、右サイドからのCKで飛び出したGK吉田幸平はボールに触れず、相手選手にヘディングシュートを許した。

 スタジアムは一瞬どよめいたが、直後に歓声と悲鳴が入り交じる。カバーに入っていた小森がゴールライン上で間一髪クリアし、チームのピンチを救った。

 富山第一の大塚一朗監督はコーナーキックの際に小森とDF高浪陸の二人をゴールライン上に置く守備体系を徹底していたという。

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