バルサ下部組織の新鋭がプレミアリーグに流出か 地元紙が報じる

オウリアチがストーク・シティ移籍の可能性が浮上

 バルセロナ下部組織出身の新鋭が来季プレミアリーグに流出する可能性が浮上している。バルセロナBの19歳のモロッコ人ウインガー、モハメド・エル・オウリアチがバルセロナとの契約を延長せず、来季ストーク・シティに移籍する可能性を、地元紙「スポルト」が報じている。

 オウリアチの契約交渉を手がけるラウル・ベルドゥ氏は「我々は選手に対するバルサのオファーと再契約への努力に感謝している。だが、別のオファーがプロとしても経済的にもすこぶる興味深い。モハ(オウアリチ)はストークでトップチームでプレーできるオプションがある。ストークの魅力には抗えない」と語ったという。

 ストークにはバルサ出身者が存在する。ウェールズ人指揮官マーク・ヒューズ監督も現役時代1年間バルサでプレー。元U-21スペイン代表DFマルク・ムニエッサとFWボージャン・クルキッチもバルサ出身だ。2人とも故障でリハビリ中だが、チームの主力となっている。ストークはバルサに育成費を支払うことで、オウリアチ獲得に合意しているともレポートされている。

 バルサは未成年者のEU外選手の補強に関する規定に抵触し、2016年1月まで補強が禁止。また、バルサの下部組織でもEU外の選手は公式戦出場を禁じされるなどの制裁を受けている。バルサBは今季3部降格の危機に瀕している。スペインのカテゴリー別の代表歴を持つオウリアチはイングランドでの就労ビザ獲得に問題はないとされており、バルサのマシア(下部組織)で育まれた新たな才能が来季イングランドで輝きを放つかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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