マドリードダービーで見逃された愚行 レアルDFが“かみつき”騒動

重いペナルティーが課される可能性も

 レアル・マドリードのスペイン代表DFダニ・カルバハルは14日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦のアトレチコ・マドリード戦でとんでもない行動を取って物議を醸している。その試合で、競り合った相手のクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチの右腕にかみついた揚げ句に、パンチを見舞ったという。試合は0-0で終わっている。
 後半9分だった。レアルは右サイドからアトレチコに攻撃を受けていた。すると、カルバハルはゴール前でマークしていたマンジュキッチの右腕にいきなりガブリとかみつき、右腕で思い切りボディーブローを入れて押し倒し た。マンジュキッチは痛みのあまりにピッチに倒れ込んだ。だが、両手を上に広げてわれ関せずのポーズを貫いたカルバハルは、主審の目を逃れて警告などはなかった。
 しかし、テレビ中継が問題の場面をバッチリと捉えられていたため、試合後に非難が殺到。カルバハルは自身のツイッターで「僕が相手選手にかみついたという非難を試合後に目にしたけれど、明確にさせてほしい。僕は誰にもかみついていないし、かみつこうともしていない」と潔白を主張したが、証拠映像はしっかりと残されている。
 この日のマンジュキッチはカルバハルのかみつき以外にも、相手DFの肘打ちを顔面に喰らい、大流血するなど傷だらけだった。
 昨年夏のワールドカップブラジル大会ではバルセロナのウ ルグアイ代表FWルイス・スアレスがイタリア代表DFキエッリーニの肩にかみついて、4カ月間の活動停止という重罪を言い渡されたばかり。全世界注目のマドリードダービーでの蛮行が明るみに出たカルバハルはUEFAに重大なペナルティーを課される可能性もある。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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