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モウリーニョ監督、バロンドールはいらない。犬猿の仲のベンゲル監督に同意
両者ともバロンドールに否定的な見解
チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が、バロンドール不要論において、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督に同意している。英地元紙「デイリー・スター」が報じている。
モウリーニョ監督とベンゲル監督は長年に渡り、水の油の関係だ。モウリーニョ監督は今年始めにベンゲル監督を「失敗のスペシャリスト」と会見の場で発言し、ベンゲル監督は昨年10月の対戦時にタッチライン際でモウリーニョ監督を両手で突き飛ばすなど、両者のライバル関係はプレミアリーグの名物の1つとなっている。
ベンゲル監督は以前インタビューで、「バロンドールには絶対に投票しない」と明言。個人成績をクローズアップする表彰の存在に反対する意向を表明した。モウリーニョ監督は、その意見に考察を加えている。
「ベンゲルのバロンドールに対しての解釈は、個人的に非常に興味深いものであると思う。そして、私も彼の意見は正しいものであると考えているよ。フットボールはチームの競技だ。だが、バロンドールの存在が個人に焦点を当てさせており、サッカーのコンセプトを失わせてしまっている」
宿敵の意見に珍しく同調したスペシャル・ワンはバロンドール否定の理由をこう表現している。
「例えば、あなたが1試合の中で11km走ったとしよう。そして私が9kmだったとする。この場合、私よりあなたの方が試合に貢献したということになるのかい? 私はそうは思わない。11kmより有効な9kmだってあるはずだからね。バロンドールは、表面的な11kmを評価するんだよ」
ゴール数など、数値的な結果に重点の置かれるバロンドール選考に異議を唱えた。「犬猿の仲」として有名なモウリーニョ監督とベンゲル監督だが、バロンドールへの見解に対しては完全に意見が合致しているようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images