本田に好印象のメキシコ紙記者 「何を考えているのか…」と一つの課題を指摘
「プレーを見るのが楽しい」と評価する一方、ミラン時代からの課題を語る
パチューカのFW本田圭佑は現地時間14日、2日後のFIFAクラブワールドカップ(W杯)3位決定戦に向けた練習を行い、冒頭15分が公開された。パチューカを取材するメキシコ紙「エスト」のオマル・ペレス記者は、本田の存在がチームに有益であることを認めつつ、課題も指摘している。
ペレス記者はパチューカにおける本田について、「多くの経験を持っているし、チームはその部分に期待している。メキシコにはなかなかいないタイプの選手であるし、我々としても彼のプレーを見るのは楽しい」と好印象を語っている。
一方で、「ただ、一つ問題はある」として、前所属のACミラン時代にも話題になった課題が今も存在していることを明かした。
「彼はとても内向的で、我々のようなメディアだけでなく、選手ともあまり話さない。メキシコ人選手の気質は、肩を組んで『アミーゴ!』と言い合って騒ぐようなところがあるし、そういう付き合いからコンビネーションを生むようなことがよくある。彼のようなタイプだと、周りには何を考えているか分からない存在に映ってしまうんだ。ACミランでもそうだったと聞いているけど、パチューカでもそこは変わらない。それが改善されれば、もっと良いプレーをすると思う」
本田はこの日も、右膝にテーピングを巻いていたが、15分間公開された間にはボール回しの輪に入って調整。その後は、ミニゲームに参加した模様だ。16日の3位決定戦で開催国代表アルジャジーラ(UAE)と戦うのが、本田にとってクラブW杯の最終戦になるが、ここまでの2試合と同様に好調なプレーを見せてくれることが期待される。
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轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web