セットプレー不足を嘆くハリル監督 “職人”として奥義伝授を約束「経験を伝えたい」

「どうすればFKやPKを得られるか分かる」

「PK、FKはもっとたくさんゲットしなければいけない。30回でエリア付近のFKが3つか4つというのは少なすぎると思います。そういったトレーニングをする時間がもっと欲しいと思っているが、選手たちと過ごす8日間、9日間でたくさんのメッセージをピッチ外でも伝えたい。私はFWでしたから、どうすればFKやPKを得られるか分かっている。私はそのスペシャリストだったと言っても過言ではない。そういう経験を選手たちに伝えたい」

 自らをPKやFK獲得の“スペシャリスト”と豪語する指揮官は、その奥義を選手に伝授するという。

 2010年南アフリカ・ワールドカップでは、グループステージのデンマーク戦(3-1)でMF本田圭佑(パチューカ)とMF遠藤保仁(ガンバ大阪)が直接FKを決めたことが記憶に新しい。DF田中マルクス闘莉王(京都サンガF.C.)や中澤佑二(横浜F・マリノス)ら長身選手もいたことからセットプレーは大きな得点源となっていた。かつては不動のFKキッカーにMF中村俊輔(ジュビロ磐田)が君臨していたことから日本にとっては大きなストロングポイントになっていただけに、本大会でキーポイントになりそうだ。

 ハリルホジッチ監督は、「初瀬(亮)は右足でも左足でも蹴れる。清武(弘嗣)もキッカーになれるし、井手口(陽介)も蹴れる」と現陣容にもキッカーは充実していると語っており、どれだけ良い位置でセットプレーを獲得できるかが重要。ポストプレーが巧みなFW金崎夢生(鹿島)やドリブルで仕掛けられるFW伊東純也(柏)といったアタッカー陣の活躍に期待が懸かる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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