浦和ACL制覇へ不可欠な“10年前の経験” 決勝ホーム第2戦では「自分たちのサッカーをすべき」

10年前の優勝が「レッズの基盤になった」

 百聞は一見に如かずとの言葉がある通り、いかにスカウティングをしていたとしても、対戦経験で得られる相手チームの情報はそれに勝る。アル・ヒラルの勝ちパターンの一つは、ホームゲームでリードを奪い、アウェーゲームを5バックで逃げ切るというもの。しかし、浦和がアウェーゴールも含む1-1の引き分けを手にしたことで、アル・ヒラルは浦和ホームの第2戦でも攻撃的に臨まなければいけない。

 しかし、その手のうちは第1戦でほとんど晒してしまっているはずだ。平川の語る「相手をつかみ切る」という要素を浦和がしっかり実現していることは、第2戦に向けてポジティブな要素だ。

 浦和にとって、07年のACL制覇はクラブとしても大きなプライドになっている。平川自身も「あの経験が個人的にも生きた」と話す。あれから10年が経ち、歓喜の瞬間を知るのは平川と阿部の二人だけになった。

 だからこそ平川は、このチャンスにこだわるべきだと話す。二人以外にアジア王者を経験している選手がいないからこそ、「優勝がレッズの基盤になったのは間違いないですし、またこういったチャンスをつかんだからこそ歴史を塗り替えるべき。これはクラブにとってもチャンスですから。やってきたことを信じて戦うだけです」と、レッズ一筋の38歳は語る。

 

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