浦和の槙野、アル・ヒラル主力FWの負傷離脱に警戒感 「彼のためにと絆が深まる」

「僕らのチームに置き換えて考えてみれば…」

「(エドゥアルドと)対戦してみて、正直なところ特徴をつかむ前に退いたというところはあります。ただ、僕らのチームに置き換えて考えてみれば、彼のためにと絆が深まるのではないかと思います。代わって入った選手も、スピードもテクニックもありました」

 槙野は中心選手の負傷者によるマイナスよりも、それによる団結心が生まれることを想定し、警戒している。実際にアル・ヒラルに対しては1失点で終えたものの、決定的なピンチが少なからずあったのも事実だ。

 敵地での初戦を1-1で折り返すのは、準決勝の上海上港(中国)戦と同じだ。ホームでの一戦に1-0で勝利して決勝進出を決めた試合を念頭に、槙野は第2戦のポイントをこう語っている。

「上海戦のホームゲームでも、引き分けでOKだという声は誰一人として発していませんでした。準決勝を突破できたのは、攻撃を止めなかったことにあると思います。後のない決勝で、相手が点を取りに来ると思いますし、苦しい時間帯もあると思います。そこで、跳ね返すメンタルをしっかり出したいと思っています」

 初戦はDFマウリシオが出場停止だったこともありセンターバックを務めた槙野だが、第2戦では左サイドバックに入ることも想定される。アル・ヒラルの武器であるサイド攻撃を止めるキーマンであり、逆サイドからのボールに対しては中央に高さを担保する存在として、浦和の10年ぶりアジア制覇に向けて、守備面で存在感を発揮することが期待される。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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