“別次元男”マルセロに止まない反響 弾丸ミドルは「内に秘めたロベルト・カルロスと交信」

弾丸ミドルに加え、“マルセイユ・ルーレット”も繰り出すなど圧巻のテクニックを披露

 力の差をまざまざと見せつけられたゲームだった。ハリルジャパンは現地時間10日にブラジル代表と国際親善試合を行い、1-3で完敗した。FWネイマール(パリ・サンジェルマン)やFWガブリエル・ジェズスらが躍動するなかでひと際輝きを放ったのは、DFマルセロ(レアル・マドリード)だ。利き足とは逆の右足の弾丸ミドルを突き刺した29歳に、一夜明けてもなお称賛の声が相次いでいる。

 マルセロは1-0で迎えた前半17分、MF井手口陽介(ガンバ大阪)のクリアが甘くなったところを見逃さず、利き足とは逆の右足でダイレクトシュート。抑えの効いたボールはゴールへ一直線に向かい、GK川島永嗣(メス)もノーチャンスのゴラッソとなった。

 試合会場となったフランスの地元紙「レキップ」電子版は「マルセロが日本戦で超音速シュートをトップコーナーに決めた」と動画付きで紹介。また、衛星放送「ビーイン・スポーツ」のツイッターは、マルセロの弾丸シュートを「ミサイル」と称してその威力を伝えた。

 マルセロはシュート以外にも、FW浅野拓磨(シュツットガルト)と井手口の二人からプレッシャーを受けても“マルセイユ・ルーレット”で鮮やかにかわなど、卓越したテクニックでスーパープレーを連発。対戦した日本代表のDF長友佑都(インテル)はツイッターで「マルセロ別次元やった。イニエスタがサイドバックしてるみたいな感じ」と絶賛するほどだった。

 SNS上では「マルセロは内に秘めたロベルト・カルロスと交信した(右足だったけれども)。何てロケットだ!」とブラジルのレジェンドにその姿を重ねる声も挙がっている。「世界最高の左サイドバック」の名に恥じない実力を見せつけた一戦だった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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