ウェールズ代表合宿中のMFギャレス・ベイルが、同僚たちから全面的なサポートを約束された。英地元紙「ガーディアン」が報じている。 ウェールズは、28日に欧州選手権予選B組首位のイスラエルとの一戦戦を控える。合宿地には、テレビカメラと、スチルカメラ合わせて30台が集結するなど、かつてないほどの注目が集まっている。彼らの狙いは、もちろん2013年夏にトットナムから史上最高額の移籍金でレアル・マドリードに加入したベイルだ。 クラブでは、公式戦ここ11試合で2得点と不振にあえいでいる。チームの成績不振も重なり、ゴール前で得点の確率の高 いチームメートにパスを出さないプレーぶりにサポーターと、メディアから非難が集中している。バルセロナとのクラシコで敗れた後、サポーターに自家用車を襲撃されるなどのトラブルにも巻き込まれている。 だが、ウェールズ代表の同僚たちは、エースに全幅の信頼を寄せている。スウォンジーのDFニール・テイラーはベイルについてこう語っている。 「彼はそういうことに全て慣れていると思う。彼のプレーに対する僕の意見なんて気にしないだろうし、彼もサッカーをしたこともないような記者が何を書こうか気に留めないと思う。ギャレスはうまく対処していると思う。レアルでプレーするということは、毎試合活躍して、毎試合ゴールを決めなければいけないということなんだから」 さらに、ベイルがウェールズ代表にとってかけがえのない存在であることも明かしている。 「彼はすごく成長しているし、チームに対して大きな影響を与える存在となっている。彼がいてくれてうれしい。本当のリーダーだし、大舞台に立ちたいという彼の熱意も感じる」 さらに、リバプールのMFジョー・アレンも「イスラエルが週末に彼と対戦することを楽しみにしているとは思えないね。彼は全ての練習のどの時間にもワールドクラスの選手であることを証明している。いろいろなことに惑わされるような人間にも思えない」と話し、バッシングの影響はないと指摘した。 欧州選手権予選を経て、リーガは終盤戦に突入する。ウェールズの同僚は、自分たちのエースの活躍を確信している ようだった。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images