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酒井所属のマルセイユを揺るがす“左ハイキック騒動” サポーターがエブラに非難の横断幕
5-0と快勝したカーン戦で本拠地のスタンドに並ぶ エブラはベンチ外
日本代表DF酒井宏樹が所属するマルセイユで今、大騒動になっているのがフランス代表DFパトリス・エブラの“ハイキック事件”だ。この件について現地時間5日、リーグ・アン第12節カーン戦でマルセイユサポーターからエブラに対して批判の横断幕が並んだと、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
エブラがまさかの行動を取ったのは現地時間2日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ、ギマラエス戦前のこと。試合前のウォーミングアップ中に乱入してきたマルセイユサポーターが警備員ともみあいになったが、エブラはあろうことか左ハイキックを繰り出し、その映像が世界中に拡散されてしまった。サポーターから侮辱的な野次があったと言われているが、冷静さを失ったレフティーは公式記録上「0分での退場処分」という前代未聞の事態となった。
この事件はサポーターにとって許しがたいものだったようだ。カーン戦でエブラはベンチ外となったが、ホームのヴェロドロームのゴール裏にはエブラがSNS上でよく使用する「試合は終わりだ」の文言を皮肉って使い、このような横断幕が並んだという。
「あんたは自分のことをクラブやファンよりも大きい存在だと考えていたんだろう。俺たちはそのチームカラーにお前を必要としていない。エブラ、出ていけ!」
「このユニフォームを愛せ。サポーターをリスペクトせよ。プロ意識を持て。これは俺たちが求めすぎなものなのか?」
酒井も先発フル出場した試合は、攻撃陣が奮起して5-0の大勝を飾った。マルセイユは“エブラ・ショック”を振り払った形となったが、ベンチにすら座れなかった当の本人は何を思うのだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images