レアルサポーターがクラシコ不発のベイルを襲撃

クラブは法的措置も検討

 レアル・マドリードは、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルの運転する乗用車を襲撃したサポーター3人を特定し、法的措置に出ると発表した。
 事件は23日未明に起きた。バルセロナとのクラシコに敗れたレアルのバルデベバス練習場に激怒したサポーターが押しかけた。そして、不発だったベイルの車に罵声を浴びせながら車体を蹴るなどの暴挙に出た。
 FWヘセ、カルロ・アチェロッティ監督も同様の被害にあったという。この一連の模様は地元テレビ局「クアトロ」によって放送されていた。
 この3人組の一人はレアルのソシオ会員だったという。レアル側は「このメンバーのID は、クラブの規律委員会に送られた。重大な規律違反とみなし、レアル・マドリードからの追放を要求している。このメンバーは調査結果で有罪と判断されればスタジアム入場禁止となる。レアル・マドリードはスペインの国家反暴力委員会にファンのIDを通告したため、刑事事件として告訴される可能性もある」と声明文を発し、厳しい対応に出た。
 クラシコで不発だったベイルは、公式戦11試合2得点と、本来の力を発揮し切れていなかった。メディアからも批判の標的にされ、地元紙「AS」はクラシコの採点で両先発選手の中でベイルにのみ評価なしという厳しい評価を与えた。
 今季終了後、プレミアに移籍する可能性が地元メディアでも報じられているベイルだが、今回の心無い襲撃事件でその 動きが強まる可能性もある。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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