ルイス・ファン・ハール監督は、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)での指揮が監督人生最後の仕事となると明言した。英地元紙「デイリー・テレグラフ」が報じている。 ファン・ハール監督は、バルセロナやバイエルン・ミュンヘンなどに数多くのタイトルをもたらした。昨夏のブラジル・ワールドカップではオランダ代表を3位へと導き、今シーズンからマンチェスターに足を踏み入れた。 「私はもう老いた。これが最後の仕事だ。間違いないよ」 63歳の名将は、オールド・トラッフォードでの仕事を最後に、サッカー界から身を引く意向を示した。 「妻からは 今でも仕事を辞めてほしいと言われているよ。もうかれこれ5年前からね。確かに、私は仕事と結婚したわけではない。私は24時間、監督だ。だが、24時間父親であり、24時間おじいちゃんでもある。そして、妻が愛する男でもあるんだよ」 ワーカホリックから抜け出し、残りの人生を家族のために費やしたいという意志が強いようだ。 「子供たち、孫、そしてなにより妻のことを気にかけなければならない。それに値するはずさ。だが、今はそれができていない。例えば、私は孫の誕生日を一緒に祝ってあげられなかったりね。これは良くないことだ」 人生の大半をサッカーにささげた男は、「ポルトガルでゴルフをしながらおいしいものを食べて過ごしたい」と引退後の余生の過ごし方も語った 。 ファン・ハール監督は、マンUとの契約を2017年まで結んでいる。その多くの栄冠に彩られたキャリアの最終章は、レッド・デビルズを復活させ、優勝に導くストーリーとなりそうだ。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images