W杯予選“アジア5位争い”の行方は? 8大会連続出場危機のアメリカ、アフリカも大混戦

オーストラリアとシリアがプレーオフで激突 アフリカはいまだ1カ国も突破決まらず

 いわゆる「ワールドカップ(W杯)常連国」が予選敗退危機を迎えているのは、欧州や南米だけではない。アジアや北中米カリブ海、アフリカの各予選でも苦しむ国が続出。10月に行われる各大陸のワールドカップ予選は、大きな分水嶺となる。

 アジアで“まさか”を味わったのは、オーストラリアだ。アジア最終予選グループB、勝てば本大会出場が決まる日本戦に0-2で敗れたダメージを引きずってか、最終戦のタイ戦でシュート45本を放ちながら2-1の勝利にとどまり、日本に1-0と勝利したサウジアラビアに及ばずグループ3位となった。アンジェ・ポステコグルー監督が掲げるポゼッションスタイルに批判の声が集まるなど、一枚岩とは言えない状況だ。

 対照的なのはグループAのシリアだ。すでに1位突破を決めたイランとのアウェーマッチ、後半アディショナルタイムに同点に追いつく劇的な展開で、ウズベキスタンを抑えて3位に滑り込んだ。国内政情不安によってホーム扱いとなるアジア・プレーオフ第1戦は、最終予選と同じく母国から遠く離れたマレーシアで戦うことになるが、最終予選では韓国、イランを相手に中立地でドローに持ち込むなど、侮れない力を持つ。

▼アジア・プレーオフ日程
[第1戦]
10月5日 シリア×オーストラリア(マレーシア・ムラカ)
[第2戦]
10月10日 オーストラリア×シリア(オーストラリア・シドニー)

 

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