不当な判定を受けたイブラに集まる同情の声とチェルシーへの批判

解説者もイブラヒモビッチを擁護

 パリ・サンジェルマン(PSG)のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは11日、UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦チェルシーとのアウェー2戦目で前半31分に退場処分となった。だが、元イングランド代表DFで、解説者のジェイミー・キャラガー氏は、誤審を犯した主審と、演技過剰なブラジル代表MFオスカルに加え、主審の判定に影響を与えようとプレッシャーをかけたチェルシーの9選手を厳しく批判した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
 イブラヒモビッチは、スタンフォード・ブリッジで行われた一戦の前半31分、ルーズボール を巡ってオスカルと交錯。このシーンでビョルン・クルパース主審は、イブラヒモビッチにレッドカードを与えた。
 現役時代に、リバプールで活躍したキャラガー氏は「スカイ・スポーツ」で「退場は極めて不運でレッドカードではない」と断言した。その上で、「ズラタンは実際に足を避けようとしていた。見れば分かるが、オスカルの足の高さは彼の高さと一緒だ。もしもレフェリーが反対側からオスカルを見ていたのなら逆の判定になっただろう」と指摘した。
 レフェリーが、シーンを正確なアングルで見ることができていれば、過剰な演技は見抜けたはずだ。逆に、オスカルは主審を欺いたとして罰せられた可能性もあっただろう。さらに、オスカル以外にもチェルシーの選手の主審に対する 圧力も見苦しいものだったという。
チェルシーの選手のリアクションも恥ずかしいもので悲しかった。ジョゼ・モウリーニョのチームでよく起こることだ。彼らはこのリアクションを(チームの形として)持っている。一回きりじゃないんだ」
 同氏はそう厳しく批判した。とことん勝負にこだわるモウリーニョ監督の率いるチームは、判定で戦況を有利に運ぼうと、選手が主審を囲むように圧力をかける傾向にあるという。セリエAではユベントスも同様の行為を繰り返し、対戦相手のクラブからしばしば批判を集めてきた。

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