ハリル監督、“衝撃発言”の真相激白【後編】 「他のところからオファーがあった」

「忠誠心がある。日本という国に愛着がある」

 この後は前日の記者会見で触れた「家庭の事情」について触れるのではなく、“自分には別のオファーがあった”という驚きの示唆、そして日本への愛着を口にした。

「私にプレッシャーを掛けている方々に対してですが、もちろんJFA(日本サッカー協会)が『辞めてください』と言うこともあるでしょう。しかし、私の方から辞めますという状況ではない。もちろん、様々な状況があるでしょう。一つは私の個人的な状況によって辞めざるを得ないことが考えられたり、サッカーに関係ない理由があったりもすることがあります」

「また、これは初めて言いますが、例えば他のところからのオファーがあったり、金銭的にも競技面でもより良い条件を提示されたこともありました。しかし、私は目的を持ってここに来ているので、忠誠心がある。そして2年半ともに過ごしているこのグループに愛着があり、日本という国にも愛着がある。私もこちらにいるし、家族もよく訪れている」

 続けて話し始めたのは、田嶋幸三会長との信頼関係、日本サッカーを向上させたいとの意欲についてだった。

「会長との関係も非常にはっきりしたものです。そのなかでの責任感が私のマックスを引き出させている。私が到着してからどのように仕事をしてきたかは、会長もその姿を見ているはずです。私の意欲は日本のサッカーを向上させるために全てを注ぎ込んでいる。仕事をしているなかでミスもあるでしょう。理想的にすべてが進むわけではない」

 

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