豪州キラーの面目躍如! ハリルJ救った長友の必殺クロス、伝説の一撃に続きゴール演出

長友のクロスから浅野が先制弾 11年アジア杯決勝の豪州戦でも決勝アシスト

 難敵を撃破するゴールは、またしてもこの男のクロスから生まれた。インテルの日本代表DF長友佑都は、31日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦(2-0)に左サイドバックでフル出場すると、前半41分に右足クロスでFW浅野拓磨(シュツットガルト)の先制ゴールをアシストした。

 まさに“豪州キラー”の面目躍如か。オーストラリアにボールを試合される展開のなか、前半残り5分を切った場面で長友が攻撃参加し、左サイドでボールをキープ。縦に勝負するスペースがないと見るや、中央方向へカットインしながら中の状況を確認した。

「ニアを越えればチャンスになると思い、あのゾーンに上手く入れられた」

 オーストラリアの最終ラインは、ニアサイドでボールを引き出す動きを見せたFW大迫勇也(ケルン)に完全に釣られた。浅野をケアする選手はおらず、中途半端にラインを上げたところに、長友から狙い通りに必殺クロスが届く。それを浅野が左足で流し込んだ。

 W杯予選でこれまでオーストラリアに未勝利だった日本だが、公式戦では2011年アジアカップ決勝で激闘を演じた。延長の末に1-0で勝利した一戦の決勝ゴールは、長友の左足クロスから生まれた。豪快なボレーシュートで合わせたFW李忠成(浦和レッズ)のゴールは、日本サッカー史に残る伝説の一撃として語り草になっている。そして、W杯出場決定という新たな歴史を刻んだこのオーストラリア戦のゴールも、長友のアシストだった。

 

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