主役の座を追われた本田 インザーギ監督は4-3-1-2を継続か!?
探し続けた最高のバランス
ACミランは、日のチェゼーナ戦(2-0で勝利)で採用した、4-3-1-2システムを継続していく可能性が浮上している。トップ下で先発し、決勝点を決めたイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラが評価を高めており、日本代表FW本田圭佑は苦境を迎えている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「メネズと、ボナヴェントゥーラでミランは炎と化す。バランスもある」と特集記事を掲載している。
システムの変遷を続けるフィリッポ・インザーギ監督は、ついに正解を見つけたのかもしれない。セリエB降格圏に低迷するチェゼーナ戦でインザーギ監督が選択したシステ ムは、チームに連動性を生み、勝ち点3を手繰り寄せた。
記事では、インザーギ監督のシステムに関するテストを振り返っている。
「4バックは以前から安定して繰り返されていた、攻撃は力のある選手がそろっている。4バックは決まっていたが、そこからいろいろなシステムをインザーギは試した」
指揮官は最終ラインに4枚を並べてきたが、ボランチより前はさまざまな組み合わせをテストしてきた。
まずは、指揮官が開幕前からベースと明言していた4-3-3システムについて触れ、問題点を指摘した。「インザーギの特に好きな戦術だが、時にFW、MF、DFの各ポジションが間延びしていた」と、選手の距離感に問題があったという。
続いて導入された4-2-3-1は「4人のアタッカーを起 用したが、消耗しやすく、複雑なシステムだった。みんな義務を果たせずに機能不全に終わった」と分析した。アタッカーの数を増やした代償に、守備の負担が増えたとしている。
いずれのシステムでも本田は右のアタッカーとしてほぼ常時先発していた。
さらに、インザーギ監督の師であるカルロ・アンチェロッティ監督がミラン時代にタイトルを重ねたクリスマスツリー型の4-3-2-1も試している。「守備の堅固なチームとの対戦には役立つ」と、対戦相手の戦術次第では機能するとした。