なでしこジャパン、PK戦を制してアジア大会3連覇 北朝鮮と決勝で120分間の死闘…自国開催で金メダル

同点ゴールを決めた西尾葉音【写真:徳原隆元】
同点ゴールを決めた西尾葉音【写真:徳原隆元】

なでしこジャパンが決勝で北朝鮮と対戦

 なでしこジャパン(日本女子代表)が激闘の末に3連覇を果たした。アジア競技大会は10月2日に静岡県のエコパスタジアムで決勝戦が行われ、日本は北朝鮮に2-2の同点からのPK戦を制し、32年ぶりの地元開催で金メダルを獲得した。

 日本は準決勝までの5試合で無失点かつ26得点の圧倒的な成績を残してきた。そして、決勝では直近5大会で4回目の顔合わせとなる北朝鮮との決戦になった。国内組を中心としたメンバーで臨む日本は、ここまで5試合連続で通算7ゴールのFW神谷千菜のほか、MF成宮唯やMF塩越柚歩、MF中嶋淑乃の攻撃陣がスタメンに並んだ。

 互角の展開の中で、先に試合を動かしたのは日本だった。前半32分、左サイドに進出したMF柳瀬楓菜がマイナスの折り返しを入れると、塩越がシュート。これは相手DFにブロックされたが、こぼれ球をMF上野真実がダイレクトで右足シュートを放つと、低弾道のボールがゴールに突き刺さった。所属のサンフレッチェ広島レジーナではストライカーだが、今大会では一貫して中盤で起用されてきた上野が、この大一番で得点感覚を発揮した。

 日本の1点リードで迎えた後半5分、日本は自陣右サイドの守備で連携が崩れるとふわりとしたボールがGK大場朱羽の頭上を襲った。クロスバー付近のボールを大場が必死に掻き出したものの、こぼれ球をMFチェ・ウニョンに詰められた。ゴール付近の混戦でボールがピッチ内に戻りプレーが続行されたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでボールがゴールラインを越えていたとして北朝鮮の同点ゴールが認められた。

 劣勢の中で後半18分に狩野倫久監督はFW生田七彩を投入し、2トップにシフトした。しかし後半24分、ロングボールを入れられるとセカンドボールを奪われてMFジョン・リョンジョンにミドルシュートを決められ逆転を許してしまった。

 ラスト15分でMF水野蕗奈とFW西尾葉音を投入し、さらにMF瀬野有希とMF宝田沙織も送り込んで一気に交代枠を使い切った。すると後半41分、ペナルティーエリア内でパスを受けた西尾が右足シュートを決めて起死回生の同点ゴール。土壇場で試合を2-2の振り出しに戻し、延長戦に突入した。

 延長戦に入り一進一退の展開の中、前半10分に日本は1人増えた交代枠でMF祐村ひかるを投入。しかし、北朝鮮が攻勢に出る時間も長く、決勝ゴールが生まれないまま決着はPK戦に持ち越した。先攻の日本は、相手の3人目を大場が完全に読み切ってセーブ。キッカーは5人全員が成功させ、PK戦のスコア5-3で勝利。激闘の末にアジア大会3連覇を果たした。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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