敗れた中国監督が北朝鮮に敬意「お祝いを申し上げます」 過密日程で消耗も「選手を誇りに思う」

中国のミリチッチ監督【写真:徳原隆元】
中国のミリチッチ監督【写真:徳原隆元】

中国のミリチッチ監督「難しい試合になることは分かっていた」

 9月29日に行われたアジア競技大会の女子サッカー準決勝で、中国は北朝鮮に0-2で敗れた。試合後、中国のアンテ・ミリチッチ監督は「北朝鮮にお祝いを申し上げます」と相手への敬意を示しつつ、「素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。自分の選手たちを誇りに思います」と死力を尽くしたチームをねぎらった。

 ワン・ヤンウェン、ピピ、リー・チントンという3選手を欠く厳しい陣容で臨んだ一戦だった。指揮官は「最初から難しい試合になることは分かっていた」と振り返り、「交代カードの面でも非常に痛手だった」と主力不在の影響を嘆いた。試合はオウンゴールで先制を許し、2失点目も立て続けのクリアからダイレクトで決められる不運な展開。一方でドウドウにビッグチャンスが訪れるなど、セットプレーから決定機も作ったが、惜しくもネットを揺らすことはできなかった。

 それでも、指揮官は守備陣の奮闘を高く評価している。18日間で6試合という過密日程のなかでも、「枠内シュートも多く打たれていない」「守備面においてチームは傑出していた」と称賛。とりわけDFラインの選手たちについて、「ディフェンスをうまく統率し、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」と手放しで称賛。若手選手の起用にも触れ、「実戦の中でこそ選手は成長する」と強敵との真剣勝負を将来の財産と捉えている。

 敗戦の直後ということもあり、「細かな差が試合を左右する」と紙一重の勝負だったことを強調した。直近のトレーニングの40%近くをセットプレーに費やしてきただけに、決定機逸に「あのセットプレーが決まっていれば……と悔やまれる」と本音もこぼした。終盤に陣形が間延びした点についても、「体力面だけでなく、集中力の問題でもある。ビハインドを背負ってリスクを冒す必要があった」と選手たちをかばい、攻守におけるセットプレーの改善を次戦の鍵に挙げた。

 中2日で迎える3位決定戦の相手は日本か韓国となる。「今夜は大いに悔しがって構わないが、明日の朝起きたら切り替えなければならない」と指揮官。得点感覚が好調なワン・ヤンウェンの復帰という好材料もあるなかで、「求められたことをすべてこなし、常に100%を尽くしてくれる選手たちです。それがある限り、ベストを尽くせると確信している」と語り、タフな心身の回復を誓って次戦を見据えた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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