靭帯断裂→11か月ぶり復帰も…呼ばれて驚き「そんなに」 まさかの采配に本音「ハード」

柏の渡井理己「キャンプからいい準備ができているというのに尽きるかな」
柏レイソルは8月14日、明治安田J1リーグ第2節で東京ヴェルディに3-1で勝利した。MUFGスタジアム(国立競技場)で開幕2連勝を飾った一戦で、約11か月ぶりの復帰を果たしたのはMF渡井理己。後半11分に途中出場するとMF瀬川祐輔のゴールをアシストし、「しっかりプレーできたと思います」と振り返った。
徳島ヴォルティスでリカルド・ロドリゲス監督の指導を受け、2025シーズンから柏へ完全移籍した渡井。しかし、同年9月12日のヴィッセル神戸戦で悪夢が待っていた。前半途中で負傷交代となり、診断結果は「右膝前十字靭帯断裂、内側側副靭帯損傷」。同シーズンと百年構想リーグでの離脱を余儀なくされた。
「ホッとしています」
約11か月ぶりに公式戦のピッチに立った感想を聞かれると、清々しい表情で答えた。「ファーストタッチも落ち着いて入れたので、その分しっかりプレーできたと思います。チームとしての勢いをもっと出せればいいなと思っていたので、それを出せたかなと思っています」。この投入がチームに勢いを生んだ。
同点で迎えた後半20分、DF古賀太陽からの縦パスを渡井が右足でワンタッチパス。これを受けた瀬川が、鮮やかなミドルシュートで勝ち越しゴールを奪った。キャンプから全体練習に合流し、「自分のなかで有意義に使うこともできましたし、頭もしっかり整理できたので」と試合勘のなさを感じさせなかった。
長期離脱から復帰する選手は、強度に徐々に慣れる意味で、試合終盤に投入されるパターンが多い。しかし、渡井が投入されたのは後半11分。しかも、1枚目の交代カードだった。ロドリゲス監督からは「特にバイタルエリアでの仕事を求められていたと思います」と明かすように、切り札としての投入だった。
渡井自身も「そんなに長く出る感じではないと思っていたので」と驚きもあった。しかし、「いつでも呼ばれる準備はしていたので、キャンプからいい準備ができているというのに尽きるかなと思います。なかなかハードだなとは思ったんですけど、気持ち良くできたかな」と指揮官の信頼にしっかりと応えた。
「すでに怖さはそんなに無いです、もう」とコンディションに不安はない。その一方で、シャドーのポジション争いは熾烈だ。「どこで違いを出せるかなと自分のなかで考えながらプレーして、そこで勝負したりアシストする形が自分の特徴だと思う」。まずはアシストという結果で、大きなアピールに成功した。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)























