進化する33歳日本人「キレが増している」 代表OBが脱帽した”逸品”プレー「相手は何もできない」

【専門家の目|太田宏介】開幕戦でアシストを記録したゲンクの伊東純也
ベルギー1部KRCゲンクは現地時間8月9日、ジュピラー・プロ・リーグ開幕戦でズルテ・ワレヘムと対戦し、1-2で敗れた。試合には敗れたものの、日本代表MF伊東純也が開幕戦からピンポイントクロスからアシストを記録した。元日本代表DFの太田宏介氏も「全然衰えていないどころかキレが増している」と驚きを隠さない。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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開幕戦から異彩を放ち、縦横無尽の活躍で鮮やかなアシストを記録した伊東純也は、年齢を重ねるごとに凄みを増している。圧倒的なスピードと技術に加え、得意とする右サイドからの縦突破だけでなく、左サイドで出場してもカットインや縦突破から違いを見せた。
現代サッカーのアタッカーは、高い位置で起点を作り内側へカットインするタイプが増加している。その中で、サイドの深い位置まで縦に突破できる伊東純也の存在は稀有であり、DFにとって最大の脅威となっている。
太田氏は「縦に仕掛けてくると分かっていても抜けてしまうのが、彼の最大の凄さです。緩急の使い方と縦への圧倒的なキレがあるからこそ、相手DFは後手に回り、他の選択肢も効いてくる。さらに素晴らしいのは、右足だけでなく左足でも力任せではない。中に待っているストライカーが合わせやすい軌道のクロスを上げられる点です。あのクオリティのクロスを左足でも上げられたら、対峙する相手はもう何もできません」と、同じDFとしての視点から、伊東の突破力とクロスの精度を絶賛する。
伊東は昨季終盤もキレのある活躍を見せ、先日行われていた北中米ワールドカップでもジョーカーとして起用されると、オランダ戦でチームを活性化させた。
一般的に30代を迎えると身体的な衰えが見られるが、伊東に関しては「年々キレが増している」と太田氏は語る。その圧倒的な個の力は、日本代表においても代えのきかない絶対的な存在となっている。
「代表でも流れを変えられるジョーカー的な存在、攻撃を活性化できる選手として代えが効きません。本人も『呼ばれる限りは代表でやり続けたい』と口にしていますが、このパフォーマンスを維持できるなら間違いなく代表で戦い続けられます」
4年後のW杯開催時には37歳を迎える伊東だが、「年齢を感じさせないパフォーマンスを見せ続けてくれるはずですし、まだまだ成長し続ける伊東選手から目が離せません。ゲンクでさらにもう一暴れして、世界を驚かせてほしいですね」と期待を寄せる。
年齢の限界を超え、ベルギーの地で異次元の輝きを放ち続ける伊東は今季、そして4年後のさらなる活躍に注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。





















