壮絶な敗戦も「誇りに思います」 曺貴裁監督が選手称賛…認識した「浦和の新しい姿」

曺貴裁監督「浦和の新しい姿を、僕自身もはっきり認識することができました」
浦和レッズは8月7日のJ1開幕戦でガンバ大阪との壮絶な撃ち合いの末に3-4で敗れた。初陣だった曺貴裁監督は「これだけのパフォーマンスを見せた選手たちを非常に誇りに思います」と話した。
浦和は前半17分にFW金子拓郎のクロスからFW小森飛絢が先制ゴールを奪った。しかし、前半22分にMFマテウス・サヴィオが2枚目のイエローカードを受け退場処分になってしまう。そこからは押し込まれる時間が長くなり、前半の内に2失点して1-2でハーフタイムを迎えた。
曺監督はそのハーフタイムについて「戦術的な修正をしました」とコメント。それを経て浦和は後半、数的不利でも撤退して守るのではなくプレスを機能させる場面が増えて、むしろG大阪よりもゴール前のチャンスを多くするゲーム展開に持ち込んだ。そして後半33分に金子、2分後にFW南野遥海がいずれもMF渡邊凌磨のアシストから連続ゴールして逆転した。しかし、後半39分と同41分の連続失点で再逆転を許して敗れた。
この展開を曺監督は「足をつった選手や疲れている選手から順番に代えていこうと思っていました。ただ、そのタイミングで得点が入ったので、3、4分ほど様子を見て、もう少し効果的な交代をしようと考えました。結果的には、その判断や采配が一歩遅かったと感じています」と話す。そして「(1-2の時間帯に)どんどん相手ゴールへ向かう展開を作れていました。3-2になった後も同じように戦えれば、浦和はもっと強いチームになれると思います。ただ、やはり『このまま守りたい』という気持ちが少し出たのかもしれません」と、10人で戦う心理面にも言及した。
実際にピッチに立っていたMF安居海渡は「やっていても、10人だからボールを回してセーフティーにいくのか、10人だけどもう1点取って突き放しにいくのか、という迷いは少しあったと思います。逆転した直後だったこともあって、その判断に迷いが出た部分はありました」と振り返った。
サヴィオの退場は個人的な要素も強く反省すべきことであるものの、10人になったからこそ壮絶さを強く感じさせるゲームになった面はある。指揮官は「形やシステムを変えながら、選手たちが試行錯誤して戦ったことは、この1か月余りでチームが非常に大きく変化した証しだと思います」として、「この夏の厳しい暑さのなかで、これだけのパフォーマンスを見せた選手たちを非常に誇りに思います」と、選手たちの戦いぶりを称えた。
敗戦スタートとなった事実はあるものの、次節にサンフレッチェ広島と戦うホーム開幕戦を見据えて指揮官は「きょうは一人少ないにもかかわらず、相手ゴールへ向かう出力を落とさなかった。そういう浦和レッズの新しい姿を、僕自身もはっきり認識することができました」と話した。近年の浦和とは強みも課題も様変わりした感のあるゲームを経て、どのような戦いが続いていくのか注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)






















