首都に新ライバル関係が生まれた日 衝撃の直接FKとVゴール弾…2人の日本代表が躍動したJ1初の東京ダービー

2001年:FC東京 2-1 東京ヴェルディ1969
8月7日、秋春制への移行によって新たなシーズンが開幕するJリーグ。その歴史を振り返ると、各年の「開幕戦」には数々のドラマや衝撃、あるいはハプニングが刻まれてきた。新シーズンの足音が近づくなか、ファンの記憶に強烈に焼き付いているシーンを振り返る企画「Jリーグ歴代開幕戦の衝撃」。第5回は、2001年、J1で初めて実現した「東京ダービー」で生まれた熱狂と、呂比須ワグナーによる劇的なVゴール決着だ。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
2001年3月10日、真新しい東京スタジアム(味の素スタジアム)のこけら落としでもあったこの日、Jリーグ史に新たなライバル関係が産声を上げた。
Jリーグ創設期から一時代を築いた名門・ヴェルディ川崎が、この年からホームタウンを東京へと移転し「東京ヴェルディ1969」へと改称。それに伴い、すでに東京をホームタウンとしてJ1に定着し、熱狂的なファンを獲得していたFC東京と、開幕戦でいきなり激突することになった。
記念すべきJ1初の「東京ダービー」。試合のホームゲーム開催権は両クラブ社長によるくじ引きにより、FC東京に決まった。互いの意地とプライドがぶつかり合う一戦。キックオフ前からスタジアム中をバチバチとしたヒリつくような緊張感が包み込んでいた。
試合は、両チームの意地が激しく交錯する死闘となった。
新本拠地での初陣を飾るべく、両者ともにアグレッシブな姿勢を貫く。後半に入り東京Vが三浦淳宏の衝撃的な直接FK弾で先制点を奪い、スタジアムのボルテージを一気に引き上げた。そのままタイムアップかと思われた後半44分、FC東京は「キング・オブ・東京」ことFWアマラオがPKを獲得。これを元日本代表FW呂比須ワグナーが決め、同点に追いついた。
互いに一歩も譲らない白熱の展開は、90分で決着がつかず、当時は採用されていた「Vゴール方式(どちらかが得点した時点で試合終了となるサドンデス方式)」の延長戦へと突入。迎えた延長戦。極限のプレッシャーのなか、ついに歓喜の瞬間を迎えたのはFC東京だった。
延長後半、ゴール前に抜け出した呂比須が、渾身のシュートを叩き込んだ。ネットが揺れた瞬間、決着の笛が鳴り響き、青赤に染まったスタンドは地鳴りのような大歓声に包まれた。
この劇的なVゴールにより、FC東京が2-1で勝利。J1初の東京ダービーは、先住クラブであるFC東京が、輝かしいJリーグの実績を引っ提げて新天地に乗り込んできた東京Vを退け、初代ダービー王者に輝くという極めてドラマチックな結末を迎えた。
単なる1勝以上の意味を持つ「ダービー」の熱量。2001年の開幕戦は、日本の首都に本物のサッカー文化と、痺れるようなライバル関係が根付いた歴史的な一日として、今も語り継がれている。
(FOOTBALL ZONE編集部)






















