開幕直前に主力が移籍も「しょうがない」 主将の本音…J1残留への道筋「定着することが大事」

10番を背負うキャプテンの渡邉新太
Jリーグ開幕イベントが8月1日、都内で行われ、J1各クラブの代表選手が出席した。水戸ホーリーホックからはFW渡邉新太が登壇し、“J1元年”に向けて「残留が目標」と力を込めた。
背番号10を背負うキャプテン。クラブを代表して華々しい壇上に立った渡邉は、「残留が目標」と言い切った。
明治安田J1百年構想リーグの半年間で、明確になった課題はゴール前での守備アクション。水戸は百年構想リーグで、被ゴール期待値「27」に対し、失点数はリーグ最多の「37」。自陣ゴール前での詰めの甘さや、自分たちのミスから失点を重ねる場面が多かった。ストライカーでありながら、キャプテンでもある渡邉は、チームの課題から目を背けずに向き合っている。
「一人一人の寄せだったりシュートブロック、守備範囲の広さだったり。キーパーと連係する部分ももちろん大事だし。なので、そこはキャンプからすごい取り組んでるし、そこの部分に対する練習の時間も増えました」
日々のトレーニングを通じて、チームの底上げも感じる。実際にデータを見ても、スプリントや強度の面では2025シーズンを上回る数値を記録した。それでも、J1との差を明確に感じたという。
「僕たちもJ2の時よりは、データ面では圧倒的に成長していたけど、それを上回るデータをJ1の選手たちは出してたから。そこに関して明確な数字を出してもらい、選手たちも意識しやすかった。おかげで練習の強度もすごい上がった」
だからこそ、百年構想リーグは「すごい意味のある半年だった」。クラブは積極的な補強も進め、DF木本恭生、FW谷口海斗ら、J1のレベルを知る選手が数多く加入。チームにも好影響が生まれた。
「J1経験者も新加入として増えてくれたおかげで、練習から意識の高さが変わった。J1を知ってる選手が増えれば増えるほど、練習の質っていうのは上がるなっていうのは感じた」
一方で、開幕直前には、副キャプテンを務めていたDF飯田貴敬がジェフユナイテッド千葉へ移籍した。渡邉は「そこはもう、しょうがない。水戸というクラブは、資金面的にもそういう状況に陥りやすいから」と受け止め、「個人的には動揺はしてない」と強調。「別にそれがあったからどうこうなるわけじゃないと思うので、一人一人がパフォーマンス出せれば問題ないと思います」と、冷静に言葉をつないだ。
Jリーグは今季から秋春制へ移行し、水戸にとって2026/27シーズンが“J1元年”となり、本拠地も水戸信用金庫スタジアムへ変更される。渡邉は歴史的なシーズンを戦えることに「すごい感謝したい」と率直な思いを明かした。そのうえで見据えるのは、1年限りの残留ではなく、J1への定着だ。
「この1年だけで終わるのではなく、しっかり残留して、今後も日本のトップカテゴリーにしっかり定着することが大事かなと思います」
残留の先にあるJ1定着に向けて、背番号10を背負うキャプテンが水戸をけん引していく。
(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)






















