アルゼンチン地元紙、イングランドは「ケチ臭い」 皮肉たっぷり「ところで、ベリンガムは?」

アルゼンチンがイングランドに逆転勝利【写真:徳原隆元】
アルゼンチンがイングランドに逆転勝利【写真:徳原隆元】

アルゼンチンがイングランドに逆転勝利

 アルゼンチン代表が連覇へ向け決勝進出を果たした。現地時間7月15日、北中米ワールドカップ(W杯)準決勝でイングランド代表と対戦し、後半40分からの連続ゴールで2-1の勝利を収めた。地元紙「オレ」では、この逆転劇を「ケチ臭い守備至上戦術を屈服させた」と報じた。

 アルゼンチン代表は決勝トーナメントに入ってから、伏兵カーボベルデ代表に苦戦して延長戦の末に3-2で競り勝ち、エジプト代表には残り約10分から2点差を逆転。さらにスイス代表とも延長戦を戦い激闘の末に勝ち残った。

 そしてこのイングランド戦も後半10分に0-1のリードを許した。イングランドのトーマス・トゥヘル監督は5バックに変更して守りに入ったが、アルゼンチンはボールを完全に制圧し、クロスやミドルシュートから危険な場面を連発した。

 すると後半40分、コーナーキックを短くつないだ後にFWリオネル・メッシのパスを受けたMFエンソ・フェルナンデスが右足ミドルを蹴り込んだ。勢いが止まらないアルゼンチンは後半アディショナルタイム2分、右サイドでメッシが縦に突破して右足クロスを入れると、FWラウタロ・マルティネスが頭で押し込んで一気の逆転劇。わずか7分で試合をひっくり返した。

 同紙のゲームレポートは「泣きながら書いていると言ったら、プロ失格だろうか。これほどの献身、姿勢、信念を見せつけられて、どうやって自分を重ねずにいられるのか」としたうえで「アルゼンチンはイングランドのケチ臭い守備至上戦術を屈服させた。アルゼンチンはまたしてもひっくり返した」と報じた。

 MFレアンドロ・パレデスらの献身的な姿勢を称賛した一方で、イングランドの中心選手に対しては「ところで、ベリンガムは? 彼は何もなかった」と、あえて2回も繰り返した。そして「イングランドは、耐えて、耐えて、耐え続けるというそのやり方にあまりにも惚れ込みすぎていた。だが最後には、サッカーの正義が真正面から入り込んできた」と、ゴール正面から蹴り込んだエンソの同点ゴールを称えた。

 マルビナス諸島を巡る争い(フォークランド紛争)も抱える歴史的な背景や、ディエゴ・マラドーナによる「神の手」など過去の対戦からも様々な因縁が渦巻くイングランド戦の勝利だけに、地元紙にとっても快哉を叫ぶ一瞬になったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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