“最強フランス”を操る24歳VS冷静沈着なスペインの19歳 W杯決勝へ…エース以外のキーマンたち

準決勝ではフランス-スペイン、イングランド-アルゼンチンが対戦する
48か国でスタートした北中米W杯も、いよいよベスト4が出揃い、準決勝がスタートする。日本時間7月15日にフランス-スペイン、翌16日にイングランド-アルゼンチンが行われる。リオネル・メッシ(アルゼンチン)、キリアン・エンバペ(フランス)、ハリー・ケイン(イングランド)など、絶対的なエースを擁するチームが多い中で、勝利の鍵を握る注目のタレントを筆者の視点でピックアップした。
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○マイケル・オリーセ(フランス/バイエルン)
最強の呼び声高いフランスではエンバペの決定力やウスマン・デンベレの打開力に注目が集まるが、ここまでの攻撃を本当の意味で操っているのは24歳のオリーセと言っていい。2列目からラストパス、セットプレー、中央への侵入と、あらゆる局面で決定機を演出。ここまで5アシストを記録している。準決勝でスペインがエンバペやデンベレ対策を徹底すればするほど、彼らのすぐ後ろにいるオリーセの左足から繰り出されるラストパスの価値は高まる。
○パウ・クバルシ(スペイン/バルセロナ)
まだ19歳とは思えない落ち着きを見せるスペイン守備陣の要的な存在。オーストリア戦では相手にほとんど決定機を与えず。バルセロナのセンターバックらしく、後方からの長短のパスでもチームにリズムをもたらしている。ここまで若手の中では同僚のラミン・ヤマル(バルセロナ)にも引けを取らない存在感と言っていい。決勝の相手であるフランスは、エンバペ、デンベレ、オリーセが、多彩な攻撃陣を繰り出してくる。その中でクバルシがいかにラインコントロールを維持し、粘り強い対応を見せるかがスペインの命運を握る。
○デクラン・ライス(イングランド/アーセナル)
6得点のハリー・ケイン(バイエルン)とジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)を筆頭に、イングランドの攻撃陣は豪華だが、タイトルを狙える最大の理由はライスの存在にある。守備範囲の広さ、ボール奪取、展開力、そして試合を落ち着かせる能力まで兼ね備え、中盤で圧倒的な安定感を生み出している。準々決勝のノルウェー戦では体調不良もあって前半で交代。状態が心配されるが、ライスがエリオット・アンダーソン(ノッティンガム・フォレスト)と共に、いかに彼らの起点を潰し、効果的な展開に持ち込めるかがイングランドの生命線となる。
○リサンドロ・マルティネス(アルゼンチン/マンチェスター・ユナイテッド)
メッシ(インテル・マイアミ)を中心とした攻撃陣の背後で、幅広く奮闘するのがセンターバックのリサンドロ・マルティネスだ。175cmのサイズながら、戦前から不安視された最終ラインで相手の攻撃を止め、カーボベルデ戦のゴールなど、攻撃参加でも違いを生み出している。アルゼンチンが高い位置から攻撃を続けられるのは、彼の配球能力があるからこそだ。マンチェスターUでプレーするマルティネスにとっては、イングランドは慣れ親しんだ相手。決勝トーナメント2回戦のエジプト戦の終盤でも見せたように、相手の攻撃を封じながら、攻撃の起点になれるかが重要になる。
(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)

河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。



















