来年W杯へ、熊谷紗希の覚悟「自分にとって最後の挑戦」 見据える次世代育成「多様な選択肢あること知って」

トークセッションを実施した熊谷紗希(左)と浜野まいか(右)【写真:砂坂美紀】
トークセッションを実施した熊谷紗希(左)と浜野まいか(右)【写真:砂坂美紀】

熊谷紗希、浜野まいかが次世代へ繋ぐバトン

 なでしこジャパン(日本女子代表)のDF熊谷紗希(ロンドンシティ)が代表理事を務める一般社団法人なでしこケア(なでケア)が、7月14日に都内で活動報告と特別トークセッションを実施した。新プロジェクトの手ごたえについて触れながら、ゲスト登壇した浜野まいかとともに、次世代への熱い思いと新シーズンへの意気込み、そして来年に迫る女子ワールドカップ(W杯)について語った。

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 なでケアは「サッカーを通じて、女性が、誰もが輝ける社会へ」をミッションに掲げる選手発信のプロジェクト。理事を務める元なでしこジャパンの大滝麻未さんは、2019年の設立からの歩みを振り返り、「私たちが海外(クラブ)で得た経験や思いを、自分たちのものだけでなく次世代の選手にしっかり繋げていくことが私たちの夢となった」と熱い想いを語った。

 そのなかで、代表理事の熊谷が新たに手掛けたプロジェクトが「SAKI KUMAGAI WORLD CHALLENGE」だ。日本の女子サッカーの未来を担う子どもたちに「世界」を体感するチャンスを提供し、次世代リーダーを育成することを目的としている。海外クラブでの練習参加に加え、トップ選手としての心構えや世界で活躍するためのマインドセットを伝える独自プログラムを展開。国内選考を通過したU-12の選手4名がロンドンへ渡り、アーセナルアカデミーでの練習参加やホームステイなどを通じて世界基準を肌で学んだ。

 小学生から中学生へ上がるタイミングで競技環境に悩む選手が多い現状に対し、熊谷は「その世代の子どもたちに世界を体感してもらい、多様な選択肢があることを知ってほしい」と力を込める。

 一方で、自身については来年開催される女子W杯が「自分にとって最後の挑戦になる」と明言。選手としての集大成の覚悟を持ちつつ、ピッチ外でも未来の日本サッカー界へ確かなバトンを繋ごうとしている。

「次世代に繋ぐ想い」をテーマにした特別トークセッションでは、熊谷と同じくイングランドでプレーする浜野まいか(チェルシー)が登壇。プロジェクトに参加した4人の少女たちと触れ合った浜野と熊谷は、次世代のサッカー少女たちへの熱い想いを語った。

 浜野は12歳の頃に海外を肌で感じる環境がなかった自身と比較し、参加者を「羨ましい」と表現。昨シーズンはトッテナムにレンタル移籍したが、再びチェルシーで迎える新シーズンの熾烈な競争を見据えつつ、「自分がプレーできる環境に行きたい」と強いこだわりを見せた。

 来年のW杯に向けて浜野は、「優勝して、日本をサッカーでいっぱいにしたい」と力強く宣言。ピッチ上での活躍にとどまらず、さまざまな社会貢献活動にも尽力している熊谷は、2度目のW杯優勝に向けて自身の集大成としての覚悟を持って臨む。

(砂坂美紀 / Miki Sunasaka)



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