元Jリーガー「アジアの誇りを示せた」 W杯敗退も…J改革で「確実に良くなっていく」

オーストラリア代表DFデゲネクがアジアサッカーを語る
北中米ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、オーストラリア代表はエジプト代表と対戦した。先制を許しながらも一度は追いついたが、1-1のままPK戦へと向かうと、最終的には2本の失敗が響いて惜しくも敗退となっている。試合後、元横浜F・マリノスのDFミロシュ・デゲネクは「PK戦で負けるというのは本当につらいこと。悔しいです。当然、次のステージに進みたかった」と無念さをにじませた。
オーストラリアの敗退により、今大会でAFC(アジアサッカー連盟)加盟国はベスト16を前にすべての国が姿を消すことになった。この結果についてデゲネクは「すべてのアジアのチームにとって残念な結果になった」と率直に認めた。続けてデゲネクは日本についても言及。「僕は日本にものすごく期待していた。本当に素晴らしいチームで、驚異的な選手層のグループだし、もっと上に行くだろうと思っていた」としつつ、ブラジルに惜敗した日本の戦いについては「彼らのブラジル戦を見てもわかる通り、決して簡単ではなかった」と振り返り、その健闘を称えた。
また、「韓国についてももっとやれると期待していたと思う。イランも本当に不運だった」とアジア勢が苦しんだ大会を振り返った。
一方で、デゲネクは前向きな視点を失わなかった。「僕たちや日本は、アジアの誇りを示せたと確信している。AFC、そしてアジアのサッカーは間違いなく年々レベルが上がっている」と言い切った。
そして、アジア勢が世界と肩を並べるのは難しいかという問いに対し、デゲネクは明確に否定した。
「難しいとは思わない。時間の問題だと思うからね。サッカーは一朝一夕でどうにかなるものではない。一晩で成功を収めることなんてできない。時間がかかるものだ」
その上で、アジアの構造的な変化にも目を向けた。「アジアのサッカー、そしてアジアの今の取り組み方は良い方向に向かっている」とし、Jリーグの秋春制移行についても「選手たちを助け、リーグ自体を活性化させることになるだろう。確実にこれからどんどん良くなっていくはずだ」と見解を述べた。PK戦の悔しさはまだ冷めていない。それでも、デゲネクの言葉にはアジアサッカーへの確かな手応えがにじんでいた。
(林 遼平 / Ryohei Hayashi)

林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。
















