ファンも激怒…W杯で明暗分けた判定 最新技術を駆使に現地説明「認められなかった」

ポルトガル×クロアチアの一戦での判定が話題
北中米共催ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦、現地時間7月2日のポルトガル代表とクロアチア代表の試合では、終了間際にクロアチアが同点ゴールを挙げたかという場面がオフサイドの反則により取り消された。
この場面を米紙「USAトゥデイ」では「クロアチアのゴールが認められなかった理由」と題して解説記事で報じた。状況を「クロアチアのイバン・ペリシッチが右サイドから長いクロスを送ると、ボールは密集した選手たちの間を抜け、ポルトガルのDFレナト・ベイガの頭に当たった。その後、ゴール前付近でクロアチアのマリオ・パシャリッチに当たり、最後はクロアチアのヨシュコ・グバルディオルが押し込んだ。しかし、リプレーで重要な点が明らかになった。クロアチアのFWイゴール・マタノビッチが、ほんのわずかに頭でボールに触れており、その瞬間にパシャリッチがオフサイドポジションにいた」とした。
そして「マタノビッチの頭をかすめた後、ポルトガルのベイガにもボールは当たった。しかし、ベイガのプレーは意図的なものとは判断されなかった。そのため、オフサイドの判定基準となるのは、ボールがマタノビッチの頭に触れた瞬間だった。その時点でパシャリッチはオフサイドポジションにいたと判定され、クロアチアのゴールは取り消された」とした。
マタノビッチがボールに触れたかどうかは、今大会でも進化しているテクノロジーにより、ボール内部のモーションセンサーで判断された。また、ベイガのボールタッチは「ディフレクション」と呼ばれるもので、意図的なプレーかどうかには主審の判断を必要とするため、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入後もオンフィールドレビューを行うことになる。
このディフレクションのルールについては、2021年のUEFAネーションズリーグ決勝で、オフサイドポジションにいたフランス代表キリアン・エムバペが、スペイン代表DFエリック・ガルシアがカットを試みて触ったボールを受けてゴールを決めたことが発端に大きな議論を呼んだ。それらを経て、守備側選手が直前でボールのコースが変わるなどして避けようがない形でのボールタッチになった今回のような場面のほか、必死にパスカットを試みて余裕のない状態で触れた後のボールが攻撃側選手に渡った場合もディフレクションと判断されることになった。
クロアチアにとっては劇的な同点ゴールが幻に終わってしまった不運な場面だったが、ゴール前の際どい場面におけるオフサイドの判定は今後も様々なドラマやハイライトを生むことになりそうだ。
















