吉田麻也「ここでおわるチームじゃない」 サポート役で実感した成長と「もう一個の差」

サポートメンバーとして帯同し日本代表の強固な土台を実感

 日本代表は6月29日(日本時間30日)、北中米共催ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でブラジル代表と対戦し、1-2で逆転負けを喫した。チームにサポートメンバーとして帯同したDF吉田麻也が試合を総括し、「ここでおわるようなチームじゃないなっていうのを感じてた。ここさえ突破できれば、もっともっと上に行けた」と悔しさを滲ませた。

 今大会、南野拓実とともに新たな役割を担ってチームを支えた吉田。激闘となったブラジル戦については「ほぼ90分以上、ガチンコのブラジルと1対1でここまで来れるというのは間違いなく進歩の現れ」と評価した。一方で、「もう一個の差はこれから突き詰めていかなきゃいけない」と指摘。シャドーの選手層が薄くなり、選択肢が限られた状況を「交代の選手が差をつける短期大会のトーナメントにおいて言えば、かなりディスアドバンテージだった」と分析した。また、世界有数のウイングと対峙した冨安らに対しても「レベルの高い戦いを90分続けていた」と称えた。

 ピッチ外から過ごした1か月間を通して、吉田は日本代表の確かな進化を感じ取っていた。「自分たちがやってきたこと、積み重ねていったことが、数年経って帰ってきてもより強固になって積み上がっているのを実感できるシーンがたくさんあった」と手応えを口にし、「この集団の一員になれたのは本当に誇りに思う」と涙を浮かべた。森保監督が設定した規律や土台が根付いていることを挙げ、「仮に監督が変わったとしても継続しなきゃいけない。そこから上物をしっかり立てていく工程に入る」と今後の方向性を示した。

 その上で、さらなる飛躍への課題も口にする。「現実はドイツにしか勝っていないし、予選突破した次の試合で勝てなかったことはしっかり見つめ直して分析しなければいけない」と危機感を示した。ヨーロッパで得た経験を還元し続ける作業の繰り返しに「近道はない」と断言。堂安や大地らの名前を挙げつつ、「今の代表はかなり強い世代だが、そこにしっかり入っていくこと、競争をアドオンしていくことは非常に大事」と、若い選手の突き上げを求めた。

 最初は自身のために取り組んでいたものの、徐々に「とにかく勝ってくれ」という思いに変わっていったという。DF長友佑都の出場を誰よりも喜んだことも明かし、「あんな人が出てあんな喜ぶことはもう二度とない。本当にいい経験をさせてもらった」と振り返った。自身の今後について問われると、「僕はしっかり花道を作って送り出されたんで。キッパリキッパリです」と代表復帰の可能性を笑顔で否定し、次世代へとバトンを託した。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング