主将・板倉滉が涙「ここで終わるチームだと思っていなかった」 田中碧に寄り添う

田中碧に寄り添った板倉滉【写真:徳原隆元】
田中碧に寄り添った板倉滉【写真:徳原隆元】

MF遠藤航から主将のバトンを受け取りチームを牽引

 日本代表は6月29日(日本時間30日)、北中米共催ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でブラジル代表と対戦し、1-2で惜敗した。MF遠藤航から主将のバトンを受け取ったDF板倉滉は涙を流し、「ここで終わるチームだと思っていなかった」と悔しさを滲ませた。

 強豪ブラジル相手にもひるむことはなかった。試合の入りについては「予選3試合の戦い方と変わらず、まずはベースの部分を戦って、最初の給水タイムまでは0でいく」と声を掛け合っていたという。集中した守備で立ち向かったが、あと一歩及ばなかった。試合終了後には失点に絡む痛恨のミスを悔やんで泣き崩れる田中を慰める場面があったが、板倉は「彼のミスがどうのこうのっていうことは全くない。チームとして戦って、チームとして負けた、それだけ」と言い切り、「彼がいなかったらここまで来れていないし、こういうサッカーを体現できていない」と力強く仲間をかばった。

 無念のベスト32敗退となったが、確かな成長も感じている。前回大会に続く出場となった板倉は、「カタールW杯からの積み上げを表現できた」と手応えを口にした。「日本人のメンタリティの良さを生かし、相手の目を潰しながら戦うことや、相手を見ながら戦い方を変えることもスムーズにできた」と振り返り、今後の日本サッカーが世界に立ち向かうための「ベースや標準はできた」と高く評価した。

 大会途中で突然のキャプテン就任となったが、板倉は「キャプテンとしてチームを助けられたかと言われたら、まだまだそんなことはなかった」と自らの力不足を悔やむ。それでも、全員が意欲的に取り組む雰囲気を作ってくれたチームメイトに深く感謝し、「だからこそ、ここで終わるチームではなかったと率直に思う」と無念さを募らせた。

激闘の末の敗戦。「勝負は勝敗が決まるものであって、ここで終わってしまったのは自分たちの実力だと認めないといけない」と現実を受け入れつつも、「日本代表が強くなる道筋は提示できたのではないか」と顔を上げた。チームとしての確かな歩みと、だからこそ拭いきれない「ここで終わるチームではなかった」という思い。涙の主将が残した言葉には、日本サッカーの現在地と未来への決意が込められていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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