楽勝予想の「蜂蜜組」で敗退 韓国の誤算と3勝9分15敗に沈んだアジア勢…惨状に「枠見直し」はあるか

北中米W杯でアジア勢は惨敗【写真:ロイター】
北中米W杯でアジア勢は惨敗【写真:ロイター】

アジア勢は惨敗

 FIFA北中米ワールドカップ(W杯)は現地時間6月27日にグループステージを終え、決勝ラウンド進出32か国が出そろった。アジア勢はW杯開幕直後に6戦無敗(2勝4分け)と話題になったが、そこからは急失速。最終的に32強に残ったのは出場9か国のうち、日本(グループF)とオーストラリア(グループD)の2か国のみとなった。

 大会出場国が48か国に増えたことで、過去最多9か国がW杯に出場したアジア勢だが、その結果は燦々たるものとなった。9か国のうち、グループを首位通過した国は1つもなく、日本とオーストラリアが2位で通過。イラン(グループG)と韓国(グループA)は3位の上位8チームに入れることができずに大会を去ることとなり、残る5か国はグループ最下位に沈んだ。

 開催国と同じグループに入り、組み合わせに恵まれたと思われた韓国とカタール(グループB)は、思うような大会にならなかった。特に自国メディアもメキシコ、チェコ、南アフリカと同居したグループAを「蜂蜜組」と報じ、楽勝を予想していた韓国は、初戦こそチェコに2-1の逆転勝利を収めたが、メキシコと南アフリカに連敗を喫してグループ3位で2大会ぶりのグループステージ敗退となった。今大会で勝利を挙げながらもラウンド32に進めなかったアジア勢で唯一の国となっている。

 前回大会の開催国だったカタールも、初戦はスイスと1-1で引き分けたが、第2節でカナダに0-6と大敗。第3節でボスニア・ヘルツェゴビナに1-3と敗れて、W杯初勝利は今大会もお預けとなった。

 開催国の1つであるアメリカと軍事衝突が続き、多くの制限があるなかで大会を戦ったイラン(グループG)は、敗れることなく大会を去ることとなった。アメリカ国内の滞在が制限されるなか、ニュージーランド(2-2)、ベルギー(0-0)、エジプト(1-1)と3試合連続ドロー。グループステージ最終戦まで決勝ラウンド進出の可能性を残していたが、後半アディショナルタイムにオーストリアに勝ち越したアルジェリアが追い付かれたことで、天国から地獄へ落とされることになった。

 前回大会では優勝したアルゼンチン代表から勝利を挙げたサウジアラビアも、今大会は2分け1敗と未勝利で敗退。イラク(グループI)、ヨルダン(グループJ)、ウズベキスタン(グループK)の3か国は、そろって3連敗を喫している。それでも特にW杯初出場となったヨルダン、ウズベキスタンには、今回は大きな経験を積むことができただろう。

 最終的なアジア勢9か国の全27試合の結果は3勝9分け15敗と大きく負け越して、得失点差は‐34となっている。大陸別出場枠の数でいえば、欧州(16か国)、アフリカ(10か国)に次ぐ多さだったが、ベスト32に進出したのはオセアニアを除けば2チームと大陸別で最少(欧州13、アフリカ9、北中米・カリブ3、南米5)となっており、競技レベルの点で次回の出場枠が見直される可能性もありそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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