空席目立つW杯「正気の沙汰ではない」 価格高騰に法的措置も…英紙糾弾「恥ずべき事態」

韓国対チェコの空席が物議を醸す
北中米ワールドカップ(W杯)の開幕戦が行われた現地時間6月11日、英紙「イブニング・スタンダード」は、チケット価格の不当な高騰によってスタジアムに大量の空席が発生している現状を報じた。国際サッカー連盟(FIFA)が設定した高額な価格設定に対し、ファンからは怒りの声が噴出しており、主催国側にとって「恥ずべき事態」になっていると伝えている。
問題視されているのは、メキシコのグアダラハラにあるエスタディオ・アクロンで開催された韓国代表対チェコ代表の試合だ。現地時間の金曜日未明に行われた一戦では、スタンドの大部分が空席のままという異様な光景が広がった。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は大会前夜の記者会見で価格変動制の導入を擁護したものの、この価格戦略には批判が殺到している。すでにニューヨーク、ニュージャージー、カリフォルニアからは、ファンに混乱を招いたとして法的措置にも発展しているという。
同紙によると、決勝戦の最も安価な一般チケットでも5785ドル(約91万円)に設定されている。FIFAは5億件以上の予約リクエストがあったと主張しているが、大会前には公式リセールサイトに約18万枚のチケットが出品されたままであったと指摘。さらに、英紙「ザ・サン」の報道を引用する形で、いくつかの会場では現時点でチケットの半分も売れていない状況だと触れている。
試合中には怒れるファンがSNS上で不満を爆発させており、スタンドの惨状に対して「空席の数がただただ異常だ。FIFAは非常に貧相だ」との批判や、「W杯の試合でこれほど多くの空席を見るのは人生で初めてだ。これは歴史上最悪のW杯になるのではないか」と危惧する声が上がった。また、「初日から空席だらけだ。価格を正気の沙汰ではないレベルまで吊り上げた結果だ」と手厳しい論評も寄せられている。
FIFA側はスタジアムに4万4985人のファンが詰めかけ、収容人数まであと679人に迫っていたと主張している。スタンドに空席が目立つ中でも、両チームのサポーターは歓声を送り、韓国が2-1でチェコに逆転勝利を収める熱戦を盛り上げていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)
















