W杯初日の空席「いきなり屈辱」 FIFAの高額チケットを海外断罪「何百万ドルも投じてきた」

W杯開幕も空席目立つ【写真:ロイター】
W杯開幕も空席目立つ【写真:ロイター】

大会2試合目の韓国対チェコの試合で空席が目立つ

 北中米ワールドカップが開幕したなか、スタジアムの空席問題が注目されている。英紙「ミラー」米国版は現地時間6月11日、大会初日からスタジアムに空席が目立つ事態となり、FIFAが「いきなり屈辱を味わった」と報道。FIFAによるワールドカップのチケット戦略の結果が、世界中のテレビ視聴者へ即座に明らかになったと指摘している。

 同紙が最も顕著な問題の証拠として挙げたのが、大会第2試合となったグアダラハラのエスタディオ・アクロンで行われた韓国対チェコの試合だ。試合を通じて空席がはっきりと確認でき、特にVIPエリアやメインカメラの向かい側のセクションで顕著だったと報じている。これはFIFAが「防ぐために何カ月も費やし、何百万ドルも投じてきた」光景だったという。

 事態を重く見たFIFAは、6月初旬の時点で「全104試合で密かに価格を引き下げた」ほか、一括予約していたホテルの客室の70%を返却するなど、座席を埋めるための直前対策を講じていたものの、それらは十分ではなかったようだ。大会前夜の時点で、FIFAの公式リセールポータルには約18万枚のチケットが出品されたままであり、公式サイトでもグループステージのチケットが約1万5000枚、直接購入可能な状態だったと言及している。

 さらに、現地時間6月12日に開催されるホスト国のアメリカ対パラグアイの開幕戦に向けても、公式チャンネルで4400席以上が売れ残っていると指摘している。過去1カ月で価格が20%下落したものの、FIFAから直接購入する場合の最安値は依然として1120ドル(約18万円)に設定されており、リセールの中心価格も800ドル(約12万8000円)を超えているという。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は価格設定に肯定的な見方を示していたが、記事では「初日の空席状況は、その主張に対する最も明確な回答と言えるだろう」と厳しく指摘。チケットの高額な価格設定が話題となってきたW杯だけに、今後の試合の集客に関心が集まる。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング