異例のコンバート「こういう使い方も」 新戦術で躍動の21歳…驚愕ミドルは「トップ5には入る」

なでしこジャパンの谷川萌々子【写真:森田直樹/アフロスポーツ】
なでしこジャパンの谷川萌々子【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

狩野新監督が温めていた「ゼロトップ」策

 なでしこジャパン(日本女子代表)は6月6日、YANMAR HANASAKA STADIUM(ヤンマーハナサカスタジアム、大阪府)で行われた国際親善試合で南アフリカ女子代表に5-0で快勝した。これまでとは違うシステムとポジションでMF谷川萌々子が新境地を見せた。

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 この試合、なでしこジャパンはFWを置かない“ゼロトップ”システムで臨んだ。そこに入ったのが、谷川。ボランチやトップ下など本職とは違うポジションについて、冷静に分析してプレーしていた。

「自分がラインの間でボールを受けて、前線にアシストしたり、自分で打開したりしてシュートを打つというのは、今のポジション(前線)の方がやりやすい」と、自身の良さを活かすためのシステムだと、手ごたえを感じている。

 このポジションについて谷川は「キャンプが始まる前から(狩野倫久)監督とは話をしていて、『こういう使い方も試してみよう』と言われていたので、最初から意識はしていた」と明かす。これまでのMFではなく、よりゴールに近い前線の位置への“コンバート”だ。

 待望の瞬間は、前半29分に訪れた。やや左サイドでボールを受けると、ドリブルで切れ込んでペナルティーエリア手前から豪快なミドルシュートを放った。相手を突き放す、追加点となった。

「代表でゴールを決めるのは本当に特別なこと」と噛み締めた21歳は、あの弾丸シュートについて問われると、照れ笑いを浮かべながらも「(自分の人生のゴールの中で)トップ5には入る」と断言。「サポーターの皆さんも、チームのみんなも求めているようなゴールだったと思うので、今日しっかり結果として残せて良かった」と、満面の笑みを浮かべた。

 さらに、狩野体制から正式にコーチに就任した内田篤人氏についても言及。男子のトップレベルを知るレジェンドの入閣に対し、「本当に世界(の厳しさ)を経験している方たち。そういった方たちがチームの中に入ってくれることによって、チームの基準も上がると思うので、本当にいいことかなと思います」と、チーム全体にポジティブな変化をもたらしていることを明かした。

 1年後に迫るワールドカップ(W杯)に向けて、「W杯まであと1年しかないので、チームとしても個人としても成長していきたい。W杯はもっとレベルの高い相手になる。1つ1つ質を上げていきたい」と前を見据える。

 狩野新監督のもとで“ゼロトップ”という新たな試みで結果を残した21歳。チームが掲げる“世界一奪還”のため、さらなる高みへと向かっていく。

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