自身の落選より…三笘薫に思い「悔しいだろうな」 緊急招集へ準備「いつ何が起こるか」

町田の相馬勇紀【写真:徳原隆元】
町田の相馬勇紀【写真:徳原隆元】

町田の相馬勇紀「もし選ばれた場合にあの舞台で活躍できる準備はしたい」

 歓声の大きさが、FC町田ゼルビアにおけるFW相馬勇紀の存在の大きさを物語っていた。5月22日に行われたJ1百年構想リーグ最終節の浦和レッズ戦で、相馬はAFCチャンピオンズリーグエリートの決勝以来となる公式戦出場を果たした。後半9分に途中出場する際には、4万4871人を集めた国立競技場から大歓声が上がり、黒田剛監督が「町田のエース」と表現した7番の復帰を歓迎した。

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「1試合目だったので、まだ身体のキレとか十分ではなく、きょうはクロスを上げる止まりでした。来週になったら、もう一段階、もう少しドリブルで切れ込むところもいけると思うし、シュートにも絡めると思うので、もう一個レベルアップして来週帰ってきたいと思います」と相馬自身が話したように、まだ最高の状態で見せるドリブル突破などは見られなかった。

 それでも高い技術が可能にするトラップ、相手の守備を外して上げるクロスからチャンスを作り出したのはさすがだった。その相馬のクロスから絶好の決定機を得たFWテテ・イェンギは、ヘディングシュートを決められずに「アシストを付けてあげられなかった」と反省していたが、町田にとって頼れるアタッカーの復帰は何よりの朗報だ。

 残念ながら北中米ワールドカップ(W杯)の日本代表メンバーからは外れた相馬だが、バックアップメンバーに入ったという報道もあった。前回のW杯経験者でもある相馬は、「やっぱりあそこの舞台で活躍できないと、すごい悔しいし、国にも貢献できない。そういう気持ちだったので、そこに向けてとにかく良い準備をすることを考えてリハビリに励んでいました」と、2大会連続のW杯出場を目指していたと言い、「新聞に(バックアップメンバー入りの話が)出ていたので、何を話していいかわからないので難しいところですが、(26人から)外れてしまったので。もちろん一緒に戦った仲間、素晴らしい選手が選ばれたと思っています」と、森保一監督の選んだ最終メンバーに託す思いを口にしつつ、自分も万が一に備えて準備はしていくと続けた。

「僕も、この間怪我をしたし、やっぱりいつ何が起こるかというのはわからない。本当に(三笘)薫とか、すごい悔しいだろうなと思う。あそこまで日本のために戦っていましたし、そういった選手の気持ちもある。本当に何が起こるかわかりませんが、練習はたくさんできますし、僕らはプレーオフがあるので、最後までとにかくコンディションを上げて、何かあったときに、もし選ばれた場合にあの舞台で活躍できる準備はしたいなと思います」

 AFCチャンピオンズリーグエリート決勝のアル・アハリ・サウジ戦で筋肉系の負傷をしていた相馬だが、代表のメディカルチームとも連絡を取り、自身のコンディションはしっかり把握してもらっているという。また、相馬自身も「(この半年は)人生で一番、試合をしました。一番多忙だった感覚でしたね。90分出場しているなかで連戦が続いていて、普段ほぼ自分は怪我をしないんですが、その自分が怪我をした。もう少しこの連戦のときの身体の気を付け方だったり、コンディションの調整だったりは、しなきゃいけないって学びました」と、今後は連戦のなかで負傷をより避けられるような意識付けができたと語った。

 カタールW杯の際には、練習場で一緒にランニングしていたDF長友佑都には、日本人初となる5度目の出場を祝福するメッセージを送ったことも明かした相馬は、「彼からも反応があって、『最後までJリーグがあるから頑張ろう』と伝えてくれたので、最後まで頑張りたいと思います」と、目先のJ1百年構想リーグのプレーオフを含め、今後への決意を口にした。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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