マテラッツィ断言…日本代表を「きっと彼が助ける」 長友佑都の価値「僕は知ってる」

インタビューに応じたマルコ・マテラッツィ氏【写真:REX/アフロ】
インタビューに応じたマルコ・マテラッツィ氏【写真:REX/アフロ】

マルコ・マテラッツィ氏が、長友佑都について語る「いいよ。佑都かい?」

 5回目のワールドカップ(W杯)に挑む日本代表DF長友佑都に、イタリア1部インテル時代の元同僚が太鼓判を押した。イタリア代表41キャップを誇るマルコ・マテラッツィ氏は5月19日、古巣のイタリア3部ペルージャのイベントに出席。インタビューを依頼すると、「いいよ。佑都かい?」と快く応じてくれた。(取材・文=倉石千種)

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「佑都が泣いていたのかい?」

 マテラッツィ氏は、2001年から2011年にかけてインテルで活躍。2011年7月に加入した長友とともにプレーしたのはわずか半年間だったが、親密な関係を築いた。2023年にインテルの日本ツアーで来日した際に再会するなど、今も交流が続く2人。そんな盟友のW杯出場は、日本代表にとって不可欠だと断言する。

「僕はとても重要なことだと思う。それに彼は、きっと確実に、何試合か出場すると僕は確信している。選手としての価値を僕は知っているから。彼がいかにプロフェッショナルな選手かということも僕はよく知っているから。長友がいる日本代表は、きっとW杯でいいところまで行けると思う。素晴らしいW杯になるだろう」

 汚れ役も厭わない情熱的なプレースタイルで、セリエA優勝5回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝1回、そして2006年ドイツW杯優勝と数々のタイトルを獲得してきたマテラッツィ氏。そのような大舞台での記憶を頼りに、長友のインテルでの経験が、森保ジャパンにとって役に立つのではないかと分析する。

「長友はインテルでプレーしていた。インテルはビッグクラブ。強豪クラブだ。チームメイトたちをきっと彼が助けると思う。W杯では選手たちはストレスを抱えるから、彼はそれを助けることができる。緊張が高まる舞台だから。W杯が選手たちにもたらす精神的なプレッシャーを、彼はほぐすことができると思う」

 オランダ、チュニジア、スウェーデンと同居する難しいグループに入っている日本代表。それでもマテラッツィ氏は、「僕は日本は勝ち進むと思う」と予想する。「決勝? それは僕に聞かないで(笑)。グループステージは勝ち進む。その後は1試合1試合、全力で進むことだ」と、熱いエールを送ってくれた。

 一方、母国イタリアの欧州予選プレーオフ敗退には心を痛めている。「残念ながら、イタリア代表はW杯に3回いけない。サッカーのために、いいことではない」。かつてはペルージャでもプレーしたMF中田英寿らが、イタリアから多くの経験を日本に持ち帰った。だからこそ、この現状には一抹の寂しさもある。

「確かに、ここにはヒデがいた。日本のサッカーは、多くの選手が世界的に、国際舞台で活躍するようになった。それは日本代表を成長させる原動力になったと思う。佑都、ヒデ、中村(俊輔)……多くの日本人選手たちが、欧州でいい活躍をした。日本のサッカー界にいい流れ、いい風を吹かせた。そして今、結果につながっている」

 17日に行われたFC東京の代表選出選手記者会見では、「賛否両論あるけど、W杯終わった後には称賛しかないでしょう。日本だけじゃなくて世界を巻き込んで戦いますので。見ていてください」と語っていた長友。かつてインテルでともに戦ったマテラッツィ氏も、39歳でのチャレンジを温かく見守っている。

(倉石千種 / Chigusa Kuraishi)



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倉石千種

くらいし・ちぐさ/1990年よりイタリア在住。1998年に中田英寿がペルージャに移籍した時からセリエAやイタリア代表、W杯、CLをはじめ、中村俊輔、本田圭佑、長友佑都、吉田麻也、冨安健洋など日本人選手も取材。バッジョ、デル・ピエロ、トッティ、インザーギ、カカ、シェフチェンコなどビッグプレーヤーのインタビューも数多く手掛ける。サッカーのほか、水泳、スケート、テニスなど幅広く取材し、俳優ジョルジョ・アルベルタッツィ、女優イザベル・ユペール、監督ジュゼッペ・トルナトーレのインタビューも行った。

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