W杯1年前に監督交代「その体制で良いのか」 優勝のため「専門性のある議論も必要」

JFAが狩野倫久新監督就任会見を行った【写真:轡田哲朗】
JFAが狩野倫久新監督就任会見を行った【写真:轡田哲朗】

JFAは狩野倫久新監督就任会見を行った

 日本サッカー協会(JFA)は5月18日に東京都内で、なでしこジャパン(日本女子代表)の狩野倫久新監督就任会見を行った。2027年ブラジル女子ワールドカップ(W杯)での優勝を最大目標とした指揮官は「躍動感あふれるフットボールでチャレンジします」と宣言し、日本人の特性を生かすサッカーへの意気込みを話した。

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 なでしこジャパンは2024年12月に初の外国人監督としてニルス・ニールセン監督が就任し、今年3月の女子アジアカップで優勝してブラジル女子W杯の出場権を獲得するところまでを戦った。そして、3月末に契約満了での退任が発表され、ニールセン監督の下でヘッドコーチを務めていた狩野新監督が就任する運びになった。JFAの宮本恒靖会長は「来年のブラジル女子W杯で再び世界一になるところから逆算した時に、その体制で良いのか、新しい体制を構築した方が良いのか、様々に検討した結果この決断に至りました」と話した。

 今泉守正JFA女子委員長は「国際経験、戦術の浸透、構築力、チームマネージメント、女子サッカーの理解、日本の選手の特性を生かしながら世界で勝つ明確なプランを持つこと」を条件に監督を検討したとし、狩野新監督はこれまでにU-20女子日本代表の監督を務めた経験があり、またWEリーグではテクニカルアドバイザーを務めてきた点も踏まえて「若い世代の選手を誰よりも把握し、ニールセン監督の下で名参謀、ヘッドコーチとして選手も熟知している」と期待を込めた。

 狩野監督は自身の求めるチーム像について「躍動感あふれるフットボールでチャレンジします」として「我々、日本の特性としては緻密な勤勉性も持ちながら、思考力などを生かすことが連動や連携、コンビネーションを生んで、緻密な攻守、躍動感のあるアグレッシブな姿勢を見せたい。持久力があり俊敏なのも大きな特性。アクションをして、どんどん走っていく。そのダイナミックさが必要になると思います」と話した。

 4月に行った米国遠征では暫定的に指揮を執った中で3試合を戦った。それも踏まえ「ハイインテンシティーの中でどうやって破って崩すか、そこに対して攻撃ではコンビネーションやリレーションに時間を掛けて取り組む必要がある」と話す。また、身体的能力の違いについては「日本人の特性発揮のために専門性のある議論も必要。筋出力に関して、(米国の選手などは)日本人の特性とも違う。私たちは反転や加速のところを伸ばしたい。それによって瞬間的な強度やインテンシティーを上げるため、具体性や専門性を持ってやりたい」と踏み込んだ。

 最初の活動は6月6日に南アフリカ代表と対戦する国際親善試合に向けた準備と試合になる。指揮官は「アスリート能力の向上にもアプローチしながら、限られた回数、特に6月は1回目となるが、その後のアジア大会(9月から10月にかけて愛知県開催も)含め国内の選手と合わせて、一体となってプランを組んでいくことが必要だと思います」と話し、約1年後の女子W杯本大会に向けての道筋を描きながら狩野ジャパンがスタートを切る。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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