73歳老将は混迷のチームを救えるか プレミア屈指のウィンガー…死の組突破のカギは統率力|ガーナ

ガーナのアントワーヌ・セメンヨ【写真:ロイター】
ガーナのアントワーヌ・セメンヨ【写真:ロイター】

カルロス・ケイロス監督が率いるガーナ代表…強力ウィンガーのアントワーヌ・セメンヨに注目

 2大会連続5度目のワールドカップ(W杯)出場のガーナは、直近出場2大会でグループステージ(GS)敗退と辛酸を舐めている。2014年ブラジル大会ではドイツ、アメリカ、ポルトガルと死の組に入り、1分2敗で敗退。2022年カタール大会もポルトガル、韓国、ウルグアイと強豪ぞろいのグループで1勝2敗で大会を去った。2010年南アフリカ大会で最高成績となるベスト8入りを果たしたアフリカの強豪は、決勝トーナメント進出を狙う。

 FIFAランキング74位のガーナは、イングランド(3位)、クロアチア(11位)、パナマ(33位)と今大会も強豪国が揃うグループLに組み分けされた。イングランドとの対戦は、2011年3月30日の親善試合1試合のみで、1-1で引き分けた。クロアチアとパナマとは、同国史上初の対戦となる。

 ブラックスターズ(同代表の愛称)は、今大会にたどり着くまでに苦難の道を歩んできた。アフリカ王者を決めるアフリカネイションズカップ2025では、まさかの予選敗退と低迷。さらに直近5試合全敗と泥沼の状況にあった。耐えかねたガーナサッカー協会は3月30日に、前指揮官のオットー・アッド監督を電撃解任した。

 チームが混迷を極めたなかで同国協会は4月13日に、ポルトガル指揮官のカルロス・ケイロス監督を招聘した。かつてポルトガル代表、イラン代表、コロンビア代表を指揮。クラブシーンではスペイン1部レアル・マドリード、J1名古屋グランパスを指導した。豊富な経験に裏打ちされた73歳老将の手腕が、死の組突破のカギとなりそうだ。

 苦境続きの同代表だが、選手たちの質は強豪国に引けを取らない。今年1月にイングランド1部ボーンマスから同マンチェスター・シティに移籍したMFアントワーヌ・セメンヨは、今季プレミアリーグで36試合16得点4アシストと大活躍を見せた。スピードに乗ったドリブルは破壊力抜群であり、ペナルティーエリア内でゴールを決める冷静さも備えている。不調のガーナにとって、プレミアリーグ屈指のウィンガーの存在は心強い。

 さらにスペイン1部ビジャレアルのMFトーマス・パーティーがチームの心臓として中盤に君臨している。スペイン1部アトレティコ・マドリードやイングランド1部アーセナルで活躍したダイナモは、屈強な肉体を駆使したボール奪取に長けており、ゲームメイクも光るものがある。このほかにも経験豊富なベテラン、勢いのある若手が揃っており、個性の強い選手たちを名将が統率できるかが、飛躍の糸口となりそうだ。

 2010年大会ではポルトガル、14年大会、18年大会、22年大会ではイラン代表監督としてW杯に出場してきたケイロス監督。自身5大会目のW杯で、ブラックスターズを成功へと導けるか、注目が集まっている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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