世界屈指の司令塔コンビがまさかの選外 稀代の戦術家が指揮…最高峰の精鋭が60年ぶりの王座奪還へ|イングランド

イングランドのハリー・ケイン【写真:ロイター】
イングランドのハリー・ケイン【写真:ロイター】

トーマス・トゥヘル監督が率いるイングランド代表…ケイン、ベリンガムと世界屈指の精鋭で頂に挑む

 8大会連続でワールドカップ(W杯)出場のイングランドは、今大会でも優勝候補の一角だ。前大会は準々決勝で宿敵フランスに敗れたサッカーの母国は、15大会ぶり2度目の優勝を目指す。

 FIFAランキング3位の同国は、2018年大会準優勝のクロアチア(11位)、アフリカの雄ガーナ(74位)、北中米予選を全勝で突破したパナマ(33位)のグループLに入った。順位上ではイングランドがグループステージ(GS)突破が最有力と目されている。

 チームを率いる指揮官は、ドイツ人のトーマス・トゥヘル監督だ。2024年10月からスベン=ゴラン・エリクソン氏、ファビオ・カペッロ氏に続く3人目の外国人監督として、スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)の指揮を任された。ドイツ1部マインツ、同ドルトムント、フランス1部パリ・サンジェルマン、イングランド1部チェルシーで指揮を執った名将であり、チェルシーをクラブ史上2度目となるUEFAチャンピオンズリーグ制覇へと導いた。稀代の戦術家と名高いトゥヘルの手腕に期待が集まっている。

 今大会に向けて招集された26人のメンバーは、最高峰の精鋭揃いだ。キャプテンを務めるドイツ1部バイエルン・ミュンヘンのFWハリー・ケインは通算112試合出場78得点と同国屈指の大エースであり、代表最多得点記録を更新中だ。フィニッシュからチャンスメイクまで優れた技術と決定力を備える万能ストライカーは、32歳で自身3度目となる世界の祭典で頂点を目指す。

 中盤の要はスペイン1部レアル・マドリードのMFジュード・ベリンガムだ。攻撃面、守備面でも質の高いプレーを見せる“ボックス・トゥ・ボックス”のスタイルで、弱冠23歳ながらチームの心臓として君臨している。豊富な運動量、確かなテクニック、突出した推進力でチームを牽引する。

 一方でこれまでチームを支えてきたイングランド1部マンチェスター・シティのMFフィル・フォーデン、同1部チェルシーのMFコール・パーマーが選外となった。指揮官はチームのバランスを考えた選考を重視し、世界屈指の司令塔コンビ招集を見送った。

 サプライズ選出となったサウジアラビア1部アル・アハリのFWイヴァン・トニーは、昨年6月のセネガル戦以来の招集となった。今季サウジアラビア1部で32試合32得点7アシストと大爆発し、AFCチャンピオンズリーグエリートでも10試合2得点3アシストと優勝の原動力となった。意外性のあるストライカーは、優れた決定力に期待を寄せられている。

 3月に開催された日本戦では0-1で惜敗したものの、優勝候補の一角であることは揺るがない。欧州選手権では直近2大会を準優勝で終えてシルバーコレクターと揶揄されてきた。もう銀メダルはいらない。世界の祭典で、60年ぶりの王座奪還を果たす。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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