対戦順が鍵を握るグループH…盤石のスペイン&ウルグアイ 未知のダークホースが狙うアップセット

W杯のグループHを展望【写真:ロイター & アフロ】
W杯のグループHを展望【写真:ロイター & アフロ】

スペインとウルグアイの牙城を敗れるか、中東の雄と未知なるカーボベルデ

 優勝候補筆頭のスペインが中心と目されるのが北中米共催ワールドカップ(W杯)のグループHだ。南米の強豪ウルグアイとの2強形成が目されるなか、アジアとアフリカのアウトサイダーがどのような戦いを見せるのか注目される。

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 FIFAランキング2位のスペインを筆頭に、ウルグアイ(17位)、サウジアラビア(61位)、初出場のカーボベルデ(69位)が入ったグループだけに、2強の形成が見込まれる。スペインはデータを専門に扱う「OPTA」社の優勝予想ランキングでトップに立つなど世界的にも優勝候補として見込まれるが、算出されたグループリーグでの勝ち点期待値は7.20とされ、3連勝も現実的なシナリオだろう。

 最前線から後方まで名手揃いのスペインでは、18歳のFWラミン・ヤマルが注目を集めるだろう。スペインの名門バルセロナでもすでにエース格のアタッカーはシーズンの最終盤を筋肉の負傷で欠場するが、少し余裕のありそうな組み分けは大会中に調子を上げていくのに最適だと言えるかもしれない。中盤のMFロドリやMFペドリを中心に圧倒的なボールポゼッションも予想され、暑さの中で相手チームのスタミナを奪い取ってしまうだろう。

 2位候補のウルグアイはスペインの名門レアル・マドリードのMFフェデリコ・バルベルデが中心選手として君臨する。プレーメーカータイプのMFロドリゴ・ベンタンクールも負傷から復帰を果たすなど、最終ラインも含めたセンターラインは戦力が充実しているだけに大崩れしない魅力がある。一方で、エース候補のFWダルウィン・ヌニェスが代表チームでは約2年間ゴールがないこともあり、得点力には不安を残す。

 アジア代表の一角サウジアラビアは、大会2カ月前の4月18日にエルヴェ・ルナール監督を解任し、同国1部アル・ハリージのゲオルギオス・ドニス監督を引き抜いて後任監督に就任させる荒業を見せた。大会直前の国際親善試合エクアドル戦が初陣になる事態だが、前回のカタールW杯では初戦でアルゼンチンを破る大番狂わせを見せているだけに侮れない力を持つ。代表だけでなくクラブレベルでもJリーグ勢の前に立ちはだかってきた選手たちがピッチ上でどんなプレーを見せるのか。

 そしてカーボベルデは西アフリカの火山列島で馴染みが薄いが、初出場を果たす。かつての宗主国だったポルトガルやオランダ、トルコでプレーする選手はいるものの、全体的には未知の存在であり本物のダークホースだと言えるだろう。

 このグループは対戦順が1つのカギを握る。2強と目されるスペインとウルグアイが最終戦で当たるため、サウジアラビアとカーボベルデは2強との開幕2試合の結果が最終戦に影響を与えるだろう。今大会は48チームに拡大されたことで3位でも決勝トーナメント進出の可能性がある。1勝2敗でも突破の可能性があるだけに、勝ち点をもぎ取る戦いはもちろん、得失点差での傷口を広げずに乗り越えることも重要になるかもしれない。順当にいけば最終戦は上下に分かれて順位を決定するゲームになりそうだが、何が起こるか分からないのがW杯でもあり、大きなアップセットが起こる瞬間も期待される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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