68年越しの夢…W杯史上最少人口の出場国 多数のオランダ系選手…小国が狙う番狂わせ|キュラソー

ディック・アドフォカート監督が率いるキュラソー代表
48チームに拡大された北中米共催ワールドカップ(W杯)に初出場のチームがやってきた。カリブ海のベネズエラ北部に浮かぶ島国のキュラソーは、W杯史上最少人口、最小面積の出場国となる。
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日本のサッカーファンに馴染みがある選手では、横浜F・マリノスや浦和レッズなどJリーグの5クラブに在籍したFWクエンテン・マルティノスが、オランダ出身ながらルーツを持つキュラソーの代表でプレーしていた。今大会は48チームに出場チームが拡大されたうえに、開催国の米国、カナダ、メキシコが予選免除で本大会にストレートインしたため、北中米カリブ海地区のチームには大きなチャンスが舞い込むタイミングだった。
その中でキュラソーは出場経験を持つジャマイカやトリニダード・トバゴと同組に入った予選を3勝3分の無敗で乗り切った。1958年スウェーデンW杯への予選から参加してきたチームは、68年越しの夢を叶えての出場になる。
キュラソーは歴史上でオランダとの関係が深く、オランダ1部PSVアイントホーフェン所属のDFアルマンド・オビスポはU-21世代まではオランダ代表でプレーするも昨年のW杯予選中にキュラソー代表でデビューしている。オランダ1部スパルタ・ロッテルダムのDFシュランディ・サンボもまた、同じような代表への道のりを歩んだ。
攻撃陣でも、アンダー世代ではオランダ代表のユニフォームを着ていたミドルスブラのFWソンチェ・ハンセンや、シェフィールド・ユナイテッドのFWタヒス・チョンといった、イングランド・チャンピオンシップ(2部相当)でプレーする2人が中心を担うだろう。こうした形で、実情はオランダ系の選手たちが多くを占めるチームだ。
そんな中で出場を直前にした今年に入ってから、ディック・アドフォカート監督が家族の健康上の理由で電撃退任してしまう。後任にはPSVやフェイエノールトといったオランダの名門での監督歴を持つフレット・ルテン監督が就任したが、そのデビューとなった3月の国際親善試合では、アジア予選で敗退した中国に0-2で敗れ、オーストラリアには1-5と大敗してしまった。
本大会を目前に危機が迫ったチームだったが、なんと5月中旬にアドフォカート監督が電撃復帰を果たした。予選通過に導いた78歳のベテラン指揮官がチームに戻ったことは、大会前に最大の朗報と言えるだろう。
いずれにせよ、今大会に出場する48チームの中で最もプレッシャーを感じることなくプレーできるチームの1つなのは間違いない。カリブの陽気な島国からやってくるサポーターの作る雰囲気もまた、大会に新たな風を吹かせてくれるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)













