優勝国不在で波乱必至のB組 堅守スイスが軸も…開催国にもチャンス 40歳エース擁する伏兵も虎視眈々

グループBを展望【写真:ロイター&アフロ】
グループBを展望【写真:ロイター&アフロ】

開催国カナダが入るグループB

 北中米ワールドカップ(W杯)開催国の一つ、カナダがポット1から振り分けられたグループBには、欧州予選を勝ち抜いたスイスとボスニア・ヘルツェゴビナ、前回ホスト国でアジア王者のカタールが入った。優勝経験国が不在で、全12グループの中でも特に展開と情勢が読みづらいグループとなっているが、過去の実績や予選での戦いぶりを踏まえれば、6大会連続13回目の出場となるスイスのグループリーグ突破は堅いと見るのが妥当だろう。

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 FIFAランキング19位のスイスのW杯最高成績はベスト8で、過去3度記録している。直近3大会連続でベスト16入り。今大会の欧州予選も無敗で突破し、本大会に駒を進めた。伝統的に守備の安定ぶりには定評があり、派手さはないがしっかりとグループリーグを勝ち抜く堅実さがある。キャプテンを務める大黒柱の33歳MFグラニト・ジャカ(サンダーランド)を筆頭に、DFマヌエル・アカンジ(インテル)、FWブレール・エンボロ(レンヌ)など要所にタレントが揃う。初戦のカタール戦で順当に白星を挙げ、一気に弾みをつけたいところだろう。

 実力的にスイスに続くのはボスニア・ヘルツェゴビナか。欧州予選プレーオフ準決勝でウェールズ、決勝でイタリアを相手にいずれもビハインドから追いつき、最後はPK戦で勝利をもぎ取る粘り強さを発揮した。FIFAランキングは65位で、グループBでは最も低いものの、40歳の大黒柱FWエディン・ジェコらを擁する“ドラゴンズ”にとって3大会ぶり2度目の大舞台。プレーオフでの勢いを本大会に持ち込めれば、初の16強は決して高望みなどではないはずだ。

 W杯で開催国がグループリーグを突破できなかったのは過去22大会中、2010年の南アフリカと2022年のカタールの2か国しかない。地の利を生かして戦える同30位のカナダはW杯初勝利だけでなく、決勝トーナメント進出の機会を虎視眈々と狙っている。欧州の名門クラブで活躍するDFアルフォンソ・デイビス(バイエルン・ミュンヘン)やFWジョナサン・デイビッド(ユベントス)らを中心とした前線からの果敢なプレッシングと、縦に速い攻撃を軸とするスタイルでスイスやボスニア・ヘルツェゴビナの組織的な守備に風穴を開けることができれば、16強入りのチャンスが見えてくるだろう。

 4年前に自国開催で初のW杯出場を果たしたものの、3戦全敗と辛酸をなめた同55位のカタールはアジアプレーオフの末に出場権をなんとか獲得した。2大会連続3連敗の屈辱だけは避けたいところで、今大会では「1勝」が現実的な目標といえそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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