田中達也監督が見せる“積極的交代策” 采配的中「4/9」…選手実感「全員が同じ方向」

浦和を率いる田中達也監督【写真:徳原隆元】
浦和を率いる田中達也監督【写真:徳原隆元】

西川周作「毎試合違うメンバーでやったりしながらもしっかりと結果を残せた」

 浦和レッズは5月9日のJ1百年構想リーグ第16節の水戸ホーリーホック戦で4-1の勝利を飾り、監督交代から4連勝でゴールデンウィークの連戦を終えた。FWイサーク・キーセ・テリンとMF早川隼平がコンビで2ゴール2アシストと躍動するなど、積極的な選手の入れ替えが功を奏した。

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 浦和は4月25日の横浜F・マリノス戦を2-3で敗れ、28日にマチェイ・スコルジャ監督の契約解除と田中達也アシスタントコーチの暫定監督就任を発表した。その横浜FM戦から水戸戦まで15日間で5試合を戦うゴールデンウィークの連戦だったが、田中暫定監督は4試合のメンバーを積極的に入れ替えながら起用。キャプテンのMF渡邊凌磨やMF安居海渡といったスタメン起用が続いていた選手に1試合ずつ完全休養を与え、大卒ルーキーのMF植木颯を2試合でスタメンに抜擢するなど積極的な起用で3連勝していた。

 そして、この水戸戦では負傷明けのMFサミュエル・グスタフソンとFW小森飛絢、ここまで出場機会が多くなかった早川の3人を今季初スタメンのピッチに送り込んだ。前半に早川のコーナーキックからDF長沼洋一が合わせたシュートがクロスバーに当たったところを、前節の休養からスタメン復帰の安居が押し込み、後半には小森が追加点。さらに、7試合ぶり出場のイサークがいずれも早川からのアシストで2ゴールした。監督交代後の9得点のうち4得点を途中出場の選手がしているのも、全体的にタイミングが早い積極的な交代策が一因になりそうだ。

 2ゴールのイサークは「僕が愛しているのはゴールすること。チームにとっても素晴らしい試合が組み立てられたと思いますし、みんなハッピーですね」と笑顔。そして早川についても「みんなが隼平に関して嬉しい気持ちがあると思いますね。もちろん才能のある若い選手で、素晴らしかったと思います」と話している。

 こうした形で負傷者が戻ること、あるいは出場機会が多くの選手に回りながらプレーしていることについてGK西川周作は「全員が同じ方向を向いて、達也さんが中心にいて、日ごろ頑張っているけど試合に出られていない選手が出られたりとか、毎試合違うメンバーでやったりしながらもしっかりと結果を残せたことは、チームとしても充実感はありました」と話す。そして「イサークなんかも本当に文句を言わず、ずっとひたむきに練習もやっていました。きょうのゴールは、彼の努力、立ち振る舞いが表れたと思います」とも話している。

 こうした循環についてグスタフソンは「いい流れですよね」と、自身の復帰も含めて充実感を見せた。そのうえで「プレー時間を得ることで、足にもっと輝きを戻すというか、まず自分のペースを取り戻すというところ」と、さらなる復調も誓った。

 監督交代前の勝ち点12に並ぶところまで、監督交代後の4連勝で一気に勝ち点を稼いだ。チーム戦術の変化はもちろん、こうした起用法のダイナミズムもまた結果が出ない時期の重い雰囲気を払しょくするチームの変化につながっていると言えそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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