早大と明大サッカー部が史上初の2校合同合宿 長友流体幹トレで世界基準へ

史上初の試み

 大学サッカー界の強豪である早稲田大学ア式蹴球部と、明治大学体育会サッカー部が、八丈島で史上初となる二校合同強化合宿を行っている。この合宿には、インテルDF長友佑都と専属契約を結ぶ木場克己トレーナーを招聘。大学サッカーのレベルアップのために、両校のサッカー部員32人は、3日から3泊4日の日程で寝食を共にし、体幹トレーニングに取り組んでいる。

 1924年創部の早大ア式蹴球部と1921年創部の明大サッカー部という90年以上の歴史を誇る両大学が合同合宿を行うのは異例の取り組みだ。

 明大の総監督でユニバーシアード日本代表監督も務める神川明彦監督は、この 史上初の試みについてこう語った。

「今回の合宿は初めて。まずありえないこと。大学サッカー全体のレベルが上がらなければ、ユニバーシアード代表のレベルも日本代表のレベルも上がらない。サッカー界全体の力を上げていきたいという考えから、これも一つの形かもしれません。選手にとっては八丈島の人々と触れ合うことで、人間的成長のきっかけにもなると考えました」

 日本サッカー界のレベルアップの一助になれば、と総監督は期待を込めた。

 今回の八丈島合同合宿の最大の狙いは体幹、体軸、バランス能力を鍛える木場トレーナー独自のトレーニングメソッド「コバトレ」を取り入れ、「トップアスリートの正しい体幹作り」を行う。木場氏は、この合宿に向けて5つのテーマを設 定している。

1.ケガをしないカラダ作り

2.体幹の強化をいかにピッチ上でいかすか

3.体幹バランスの強化と動きだし

4.下半身と心肺能力の強化

5.自己管理能力の向上

 32選手にトレーニングメニューを与え、熱い指導が続く。長友がオフの自主トレで坂道ダッシュを行ったことから命名された「長友ロード」という全長250メートルの斜面を利用したランニングメニューも導入されている。

 

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