林陵平が解き明かすFW陣の“最新序列”「2番手は後藤」 期待するサプライズ枠「可能性感じた」

【専門家の目|林陵平】絶対的エース・上田綺世に続く注目の2番手争い
北中米ワールドカップ(W杯)のメンバー発表が迫るなか、森保ジャパンの「FW陣」の序列に変化が起こっている。3月のイギリス遠征では、スコットランド戦に先発した後藤啓介、初招集で衝撃を与えた塩貝健人の2人が台頭。現役時代から「戦術マニア」として知られ、現在は解説者として独自の視点を展開する元Jリーガーの林陵平氏が、現地取材を通じて感じたFW陣の「最新の立ち位置」を紐解いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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「個人的には、FWの2番手は後藤(啓介)になったんじゃないかと思っています」
林氏がそう断言する背景には、ベルギー1部シント=トロイデンでエースとしてチームを牽引する20歳・後藤啓介の著しい成長がある。スコットランド戦で先発した若きストライカーについて、林氏は高く評価した。
「ビルドアップでの足元での引き出し方、回数を含めてすごく上手くプレーしていたかなと思います。上田綺世と比べたら、長いボールに対しての競り合いなどで物足りなさはありましたけど、初スタメンで、あの急造メンバーの中でプレーした中では、僕はすごくいいなと。あそこまでサイズ(191センチ)があって、足元もある選手はなかなか日本に出てこなかった。まだ線は細いですけど、もっとタフになればすごく楽しみだなと思います」
今季シント=トロイデンでは2ケタの10得点をマークし、プレーオフ1で戦っている後藤。所属クラブでのパフォーマンスがFWにとっては「一番大事」と説く林氏は、これまで代表常連だった小川航基に対しては厳しい現状を口にする。
「やっぱり日本代表の中で見られがちですけど、所属クラブでどれだけのパフォーマンスを出しているかもすごく大事だと思うので、ストライカーとしてエースとしてチームを引っ張っている。それが結局日本代表の流れに続いていると思うので、すごくいい時間を過ごしているのかなと思いますね。小川はなかなかスタートから出る試合もないですし、それは正直痛いなと。ストライカーは正直、『生もの』でもあるんで。後藤は小川と同じぐらい、もしくはちょっと上に来たのかなと個人的には感じています」
そして、今回の遠征で最大の「サプライズ」として林氏が名前を挙げたのが、21歳の塩貝健人(ヴォルフスブルク)だ。スコットランド戦でデビューを飾ると、わずかな出場時間でアシストを記録。林氏はその「ギラギラ感」に期待を寄せる。
「めちゃめちゃ良かったですね。少ない時間でしたけど、胸トラップから反転してグイっと運んだ場面は、すごく可能性を感じさせるプレー、勢いを見せてくれました。とにかく速いですし、メンタリティもストライカー気質で、常にゴールに意識が向いている。物怖じしない性格もいいなと思います」
また、元ストライカーとして林氏は、途中出場から結果を出し続けてきた塩貝の特殊能力についても言及。
「途中から出て点を決めるのも慣れが必要なんです。スタメンで出るのと、途中から出てゴールを決めるのって全然違うんです。結構間違えられるのが、『途中から出た方が体力あるだろ、走れよ』みたいに見られがちですけど、実は途中から出た方が展開に慣れないといけないし、『きちーよ』みたいなのがあるんです(笑)。その中で点を取れる、仕事ができるというのは期待が大きいですよね」
今回のイギリス遠征で選ばれた上田、小川、町野修斗、後藤、塩貝の5人。この中で最終的に選ばれるのは誰になるのだろうか。
「サプライズが僕は塩貝だと思ってるんです。今の状況だと、どうしても前線は、そんなに多く置けないので。上田、後藤、あと小川、町野もシャドーなのかトップなのかわかんないですけど。自分で頭の中で考えてみても誰を外すか迷うじゃないですか。でもあのスコットランド戦で『塩貝見たい』という思いにさせてくれました」
絶対的エース・上田に続く「第2、第3の男」は誰になるのか。5月15日に発表される日本代表メンバーに注目が集まる。



















