ラスト10分で失点激増…選手交代も「影響している」 浦和監督が言及「理想から遠い」

浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

スコルジャ監督「私が選手を交代するかどうかも影響していると思います」

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は4月16日のトレーニング後に定例会見を実施。FW小森飛絢の復帰は「良いニュース」としつつも、週末の鹿島アントラーズ戦への出場には否定的。今季の課題となる試合終盤の戦いについて「より決意を持ってプレーすることが必要」と話した。

 浦和は14日に行われた公開練習で、小森が復帰してフルメニューを消化している姿があった。脱臼を繰り返した肩の手術をオフに行い、百年構想リーグは全休の見込みだっただけに指揮官も「小森飛絢の復活が最初の予想より早まっているのは明るいニュースです」とした。一方で「鹿島戦の翌日に練習試合がありますが、そこで小森はピッチに立ちます」として、いきなりの公式戦復帰ではなく段階を踏むプランを明かしている。

 その一方で、部分合流だったMFサミュエル・グスタフソンやMF松尾佑介の復帰にはまだ時間が掛かることを明らかにした。ボランチからMF柴戸海をシフトして当面の対処をしているセンターバックにDF宮本優太が復帰できるかどうかも含め、こうした台所事情の苦しさが解消されるには少し時間を要しそうだ。

 今季の浦和は10試合を終えて3勝、3PK負け、4敗の成績が残っている。3PK負けはいずれもリードを守り切れなかった展開で、4敗のうち3敗はラスト10分で決勝点を奪われた。残り20分ほどの失点で勝ち点を落とす姿が目立ち、課題になっている。鹿島との前回対戦も、2点先行も追いつかれて試合終盤に決勝ゴールを許す、今季の悪いパターンに当てはまるものだった。

 指揮官は「もちろんその時間帯(ラスト20分ほど)で、私が選手を交代するかどうかも影響していると思います。私もしっかりと正しい交代をしながら、それがチームのためになるように思ってやっています。そして理想からまだ遠いと思います」と話す。そして、試合終盤に失点した試合をいくつか挙げながら「特にリードをしているときは決意を持ち、特にゾーン1で堅い守備が求められます。より決意を持ってプレーすることが必要です」と話した。

 サッカー全体の流れとしてアディショナルタイムの厳格化や、GKのボール保持8秒ルールなど、時間稼ぎや試合中に選手が一息つくことが難しくなってきている。今夏にはスローインやゴールキック、選手交代にも時間制限が設けられる。そうしたなかでスコルジャ監督は「ポゼッションしながら、ボールをキープする能力が大切になると思います」と、今後のサッカーで求められる要素を話す。

 それは現状の浦和の課題とも重なるだけに「ボールを長くキープする部分では全体に良くなっていると思いますが、試合終盤でもそれが必要です。(4月12日の)東京ヴェルディ戦でのPKの場面も、攻め急いで相手ボールになることが2回続きました。そうならないようにするためにはもっと落ち着いてキープし、相手を引き出して背後を狙うことが必要です。そのようなことが新しいルールのなかでも必要になると思います」と話している。

 攻撃を受けたときに集中力を保って堅く守ること、そもそも攻撃を受ける回数を減らすこと、それを実現するためにも交代をうまく使ってチームの強度を維持すること。こうした課題のなかで迎える首位の鹿島との対戦で、浦和は悪イメージを払しょくするような姿を見せられるか。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング