森保Jの対強豪国「際立っていた」 代表OB絶賛…明確になった戦い方「選手たちも感じていると思う」

【専門家の目|太田宏介】日本はイングランド相手に1-0で勝利
森保一監督率いる日本代表は現地時間3月31日、ウェンブリー・スタジアムでイングランド代表と対戦し、1-0で勝利した。この試合について元日本代表DF太田宏介氏が総括した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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日本は1トップに上田綺世を配置し、左は三笘薫と中村敬斗、右は伊東純也と堂安律のセットでスタートした。前回のスコットランド戦とは少し変え、前からそこまで行かず、ある程度ブロックを敷く形で臨んでいた。
「相手の両CB、ボランチのところで細かいパスのつなぎはたくさんありましたけど、相手ボランチに出し手としていい選手がいる中で、上田選手がパスコースを切りながら、非常に90分通してコンパクトだったと思います。中閉めのところ、中央通させないっていうところがもの凄く徹底されていて、サイドに振られても横のスライドが早かったですし、間を行かせない、自由を与えない分、ある程度サイドからの攻撃には対応できてたと思います」
そして前半23分、ブロックを敷いたところから中盤で三笘がボール奪取し、カウンターを発動。パス交換から抜け出した三笘が左サイドのMF中村敬斗へ渡し、中央へ折り返したボールを再び三笘が流し込んで先制点を奪った。
「基本的に相手に持たせながら、このショートカウンターのスピード感、迫力、精度みたいなところが、決勝点につながっている。これたぶん選手たちも自分たちでやりながら、この戦い方がハマっている感覚があると思うんですよね」と、太田氏は選手目線でも解説していた。
その後決定機を作られるも、GK鈴木彩艶や途中出場のDF菅原由勢のスーパークリアもあり1点を守り切ったが、「これまでだったらラスト5分、10分、押し込まれて相手のパワープレーに力負けして、失点してしまうこともあったけど、そこで力負けしない。対人の強さと、空中戦も含めて相手に触られてもしっかりとカバーに入るとか、細かい部分ですけど、個で守りながらも組織で守る精度が格段と高まったなと思います。オランダ戦では、割と似たような展開にはなると思うんですけど、チームにとっても大きな自信になった試合だったんじゃないですかね」と語った。
「まだまだ選手としては決められた、もっと良くできたところもあると思うので」と改善点に触れつつ、「ポゼッション率低いながらも攻撃に行ける回数が増えていると思うし、単発的なまぐれの攻撃ではなく意図ある攻撃。監督・スタッフサイドと、選手たちが狙っていることの共通理解があるからこそだと思うので、こういう戦い方をベースにW杯に臨めばすごく可能性はあるなと。アジアの戦いでボールを保持する時間が長い戦い方と、強豪国と対戦する時の非保持のクオリティの高さ、両面で日本代表は今力をつけていると思うので、戦い方の幅が広がってる点は今の強みじゃないですかね」と、日本代表の戦い方について言及した。
日本はスコットランド戦(1-0)に続き英国遠征を2連勝で終え、「強豪国に対するサッカーがすごく明確になったなと思いました。スコットランド戦より相手の方がボールを保持していましたけど、ある意味持たせているような展開で90分間過ごすことができたと思います。何より上田選手のところから、試合通じて守備の規律が、ものすごく際立っているなって印象でしたね。今、選手たちが戦ってる舞台って、チャンピオンズリーグだったり、プレミアとか、それぞれ普段のリーグ戦の中でもW杯に近いようなレベル感でやっている選手たちが多いので、何より気持ち的にメンタル的にこれまで以上に自信を持って、かつ冷静に臨める大会になるんじゃないかなとは思いますね」と、太田氏は総括し期待を寄せている。
(FOOTBALL ZONE編集部)

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。
















